【Mobile World Congress 2010】
サムスン、「bada」採用のスマートフォン「Samsung Wave」


Samsung Wave
型番はGT-S8500

 サムスン電子は、Mobile World Congressの開幕前日となる14日、プレスイベントを開催した。この中で、同社の新端末プラットフォーム「bada」(バダ)を採用したスマートフォン「Samsung Wave」(GT-S8500)を発表した。

 「Samsung Wave」は、新端末プラットフォーム「bada」を採用したサムスン電子製スマートフォン。4月にもグローバル市場をターゲットに提供される予定。

 「bada」はオープンOSに位置づけられ、アプリやサービス開発用のツールなどが公開されている。ユーザーは、サムスンのアプリ配信プラットフォーム「Samsung Apps」を介して、bada対応アプリがダウンロード可能。課金方法も複数用意されるという。

 ユーザーインターフェイス(UI)は、同社のUI「TouchWiz」シリーズの最新版となる「TouchWiz UI 3.0」を採用。カスタマイズ機能が充実しており、メイン画面やメニュー画面を自由にカスタマイズできる。

 また、各サービスとの連携機能が用意されており、GoogleやYahoo!、Windows liveなどのメールやインスタントメッセンジャー、Exchangeサーバー、Twitter、Facebook、MySpaceなどのアカウントを登録することで、それらを一元的に管理できる。たとえばメール機能は、EメールとSMS、Gmailの受信メールを画面を切り替えることなく表示できる。電話帳機能は、登録された友人の電話番号やメールアドレスだけでなく、友人のSNSやインスタントメッセンジャー、Twitterでの投稿内容が表示される。

 ディスプレイは3.3インチ、480×800ドットのワイドVGAサイズ。「Super AMOLED」と呼ばれるタッチパネル式の有機ELを搭載している。このディスプレイは、アクティブマトリクス方式の有機ELパネルにタッチセンサー、ガラスパネルを載せたもの。

 オートフォーカス機能付きの5メガピクセルカメラを搭載し、笑顔認識撮影やトイカメラ風撮影、美人撮影モード、ジオタグ(位置情報付加)機能などが用意されている。また、HD(高解像度)品質の動画再生および撮影に対応。サポート形式はMPEG4/H.264/WMV/DivX/XviD。

 1GHzのCPUを装備し、2GB/8GBの内蔵メモリを搭載。このほか、最大32GBのmicroSDカードスロットに対応する。無線LANやBluetooth、GPSなどをサポートしている。大きさは118×56×10.9mm。

 サムスン電子の携帯電話部門のトップであるJ K Shin氏は、2009年、フルタッチの分野でサムスンがトップセールスを記録したと述べたほか、携帯電話が音声中心からコミュニケーションのハブへと役割を変えたことなどを説明した。

 なお、プレスイベントでは、タッチ&トライコーナーが用意され、端末を自由に触わることができた。開発中ということもあり、端末の動作に不安定なところもあったが、iPhoneやAndroid端末のような直感的なインターフェイスといった印象を受けた。なお、説明スタッフはアジア市場での販売も予定されていると語った。ただし、対応する言語に日本語はなく、欧米の言語のほか、ハングルなどに対応していた。

背面側面
側面上部
ホーム画面メニュー画面
Android端末のように左右にスライドさせる最大5枚のメニュー画面が利用できる
Webサービスのアカウントを登録することで携帯電話がさまざまなサービスのハブになるウィジェットは最大10スクリーンまで利用可能
通話やメールのコンタクト画面文字入力画面
カレンダー機能。GoogleカレンダーやFacebookなどと連携カメラ撮影画面
HD映像映像は非常に精細に表示される印象だ
言語設定画面日本語への対応が期待される
オープンソースのライセンス画面

 

(津田 啓夢)

2010/2/15/ 11:56