【Mobile World Congress 2010】
HTC、Android 2.1を採用したスマートフォンなど発表


HTCブース
HTC Legend

 HTCは16日、Android 2.1を採用したスマートフォン「HTC Legend」と「HTC Desire」、コンパクトなWindows Mobile端末「HTC HD mini」を発表した。

 開幕初日、HTCのブースは発表済み端末のみの展示で、来場者もまばらな印象を受けた。しかし、16日の午後になるとその様相は一変、新端末発表の報を受けたメディア関係者が集まり、ブース内は新端末を求める人でごった返した。

 16日に発表された端末は、独自のユーザーインターフェイス(UI)である「HTC Sense」を搭載し、Android 2.1を採用したスマートフォン「HTC Legend」と「HTC Desire」、そして、Windows Mobile 6.5 Proを採用したコンパクトモデル「HTC HD mini」の3モデル。

 「HTC Sense」は、インターフェイス(UI)がカスタマイズできるHTCの独自機能。今回さらに、「Friend Stream」と呼ばれる機能が追加され、アドレス帳に登録された友人のTwitterやFacebook、Flickrなどでばらばらに存在していたサービスが1画面で確認できるようになる。

 「HTC Legend」は、端末ボディにアルミを採用したモデルとなり、アルミ素材は1つのブロックをケース状に成形しているため、継ぎ目のないすっきりとしたデザインになっている(説明員)。

 CPUは600MHz、内蔵メモリはROM512MB、RAM384MB。ディスプレイは3.2インチ、320×480ドットのアクティブマトリクス式の有機ELを搭載し、タッチパネル操作に対応する。大きさは11×56.3×11.5mmで、重さは126g。

HTC Desire

 「HTC Desire」は、1GHzのCPUを搭載したモデルで、ディスプレイサイズも3.7インチ、480×800ドットと「HTC Legend」よりもハイスペックなものとなっている。ROM512MB、RAM576MBを搭載し、大きさは119×60×11.9mmで、重さは135g。

 両モデルともオートフォーカス付きの5メガピクセルカメラを装備しており、タッチパネル操作のほかに、ディスプレイ下、中央に配された光学式トラックボールでも操作できる。通信方式は下り最大7.2Mbps、上り最大2MbpsのHSPA(900/2100MHz)や、GSM(850/900/1800/1900)などをサポートしており、無線LANやGPS、Bluetoothなどもサポートされている。

HTC HD mini

 なお、「HTC Legend」は欧州ではボーダフォンを通じて4月から、アジアを含むその他の地域では2010年第2四半期早々にも提供される予定。「HTC Desire」はグローバル市場向けに2010年第2四半期の早い時期に提供される予定。

 「HTC HD mini」は、「HTC HD2」をコンパクトにしたWindows Phone。独自UIの「HTC Sense」が採用されている。ディスプレイは3.2インチ、320×480ドットのタッチパネル式で、5メガピクセルカメラなどを備えている。大きさは103.8×57.7×11.7mmで、重さが110g。4月にもグローバル市場で販売される。

 このほか、1月に発表されたクアルコムのソフトウェアプラットフォーム「Brew Mobile Platform(BMP)」を採用したスマートフォン「HTC Smart」などのタッチ&トライコーナーなども用意されていた。



(津田 啓夢)

2010/2/17/ 11:06