【Mobile World Congress 2011】
サムスン、「GALAXY S II」「GALAXY Tab 10.1」を発表


 サムスン電子は、スペイン・バルセロナにおいて、14日から開催される展示会「MMobile Word Congress 2011」に先立ち、プライベートイベント「UNPACKED」を開催し、GALAXYシリーズの最新モデルとなる「GALAXY S II(GT-I9100)」「GALAXY Tab 10.1(P7100)」を発表した。

 プレゼンテーション冒頭、サムスンのDirector of Public Relations Samsung Telecommuniaasions AmericaのKim Titus氏がバルセロナの各地で行われていた取り組みが紹介した。UNPACKEDは、プレスとパートナー向けのクローズドなイベントだが、開催前からバルセロナ各地で広告やパフォーマンスが展開され、ライブ動画も配信されたという。

Kim Titus氏JK Shin氏

 続いて登壇したサムスン電子のHead of Mobile Communications Business PresidentのJK Shin氏は、まずスマートフォンの現況として、2010年は60%成長したこと、GALAXY Sは1000万台を販売されたことなどを紹介しつつ、「まだ始まったばかり。2011年にはさらに成長し、2011年はスマートモバイルデバイスの年になる」と語る。さらに次世代のスマートフォンについては「スクリーン(画面)」、「スピード」、「コンテンツ」の3つのクリティカルエリアで取り組むとしつつ、新製品となる「GALAXY S II」を披露した。

 GALAXY S IIの製品紹介は、サムスン電子のHead of Portfolio Management Samsung Telecommunications EuropeのThomas Richter氏とHead of Account Samsung Telecommunications EuropeのAndrew Cought氏が担当した。

GALAXY S II

 まずは概要として、4.3インチのSuper AMOLED Plusディスプレイやデュアルコアのプロセッサを搭載し、さらに最大21MbpsのHSPA+に対応すること、4つのハブアプリや音声認識機能、エンタープライズ向けの機能、非接触IC通信技術であるNFCを搭載し、1650mAhの電池を採用しつつも8.49mm厚で116gと非常にコンパクトに仕上がっていることが紹介された。

 このようにスペックが向上し、機能も増えているが、コンパクトさは保たれていることから、Shin氏は今回の新製品のキャッチコピーを「More with Less」とする。

 細かい機能としては、パソコンとの連携において、新バージョンとなる連携ソフト「Kies 2.0」とクラウドサービス「Kies air」による無線LAN経由でのファイル転送や同期などの機能が追加されること、フルHDビデオの録画や5Hz帯の無線LAN、音声認識によるボイスコマンド機能などが紹介された。

 ビジネス用途でも機能強化され、これまでAndroidでは充分ではなかったセキュリティ機能についても、CISCOやSYBASEとの連携により、Exchangeサーバーとの同期や暗号化やリモート管理などのソリューションが提供されることが紹介された。

GALAXY Tab 10.1

 さらにプレゼンテーションの終盤では、Kim氏がイベント閉幕の挨拶をする、と見せかけ、もう一つの製品が登場するという演出とともに、タブレットデバイスの新製品「GALAXY Tab 10.1」が、Richter氏とCought氏により紹介された。

 GALAXY Tab 10.1は、最新バージョンのAndroid 3.0を搭載するタブレット端末で、その名の通り10.1インチのディスプレイを装備する。GALAXY S IIと同様にデュアルコアのプロセッサを搭載し、厚みは10.9mm、重さは599gとなる。

 Tab 10.1については、今回が初披露となったものの、まだ先行公開という段階なのか、ごく基本的なスペックが触れられるに留まり、独自機能や搭載アプリなど詳細な紹介はされなかった。



(白根 雅彦)

2011/2/14/ 12:49