【Mobile World Congress 2011】
マイクロソフトのバルマー氏が「Windows Phone 7」の新機能披露


マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏

 Mobile World CongressのキーノートスピーチにマイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏が登壇し、「Windows Phone 7」に関する取り組みを披露した。

 バルマー氏は、Windows Phone 7のキーポイントである「スマートデザイン」を解説。Windows Phone 7のユーザーインターフェイスや操作感がほかのプラットフォームとは一線を画しているとし、「ユーザーエクスペリエンスを向上させる」と自信をのぞかせた。この発言を受ける形で、同社のCORPOORATE VICE PRESIDENT、Joe Belfiore氏が、Windows Phone 7の特徴である6つの「ハブ」のデモを行い、年内に加わるアップデートの詳細を発表した。

バルマー氏はユーザーの満足度も高いというデータを示したWindows Phone 7の特徴である「ハブ」

 新機能の1つ目が「SkyDrive」。同社が提供するオンラインストレージサービスのことで、Windows Phone 7の「Officeハブ」からシームレスなアクセスが可能になる。2つ目の新機能が「Internet Explorer 9」で、HTML5やハードウェアアクセラレーターをサポート。WEBアプリケーションやムービーといったリッチコンテンツもスムーズに動作する。会場では、iPhoneのSafariで同じコンテンツにアクセスするデモを行い、IE9の実力をアピールした。

「Officeハブ」から「SkyDrive」にアクセス可能になる新たに「Internet Explorer 9」を搭載する
「Internet Explorer 9」の実力を示すデモ

 また、新たにTwitterとの連携機能が加わり、従来のFacebookと同様、OSレベルでサービスに対応する。「マルチタスキング」はバックボタンの長押しで起動し、アプリの切り替えをスムーズに行えるという。

Twitterとの連携を正式にサポートアプリはすでに8000以上となる

 キーノートスピーチにはノキアのCEO、スティーブン・エロップがゲストで招かれ、現地時間の13日に発表された両社の提携を改めて解説。エロップ氏の「キャリアやディベロッパーにとってもグッドニュース」というコメントを受け、バルマー氏は「Windows Phone 7はキャリアにとって、もっともフレンドリーなプラットフォームだ」と語り、講演を締めくくった。

ノキアのCEO、スティーブン・エロップ氏両社の提携のメリットが改めて解説された

 



(石野 純也)

2011/2/15/ 11:22