【Mobile World Congress 2011】
富士通、2画面のAndroid搭載試作機を展示


富士通のブース

 富士通のブースでは、3.7インチの画面を2つ搭載した試作機が展示されており、Androidで動作のデモンストレーションが行われている。

 公開されている試作のデモ機は、同社が「CEATEC JAPAN 2010」で公開したコンセプトモデルのOSを、Androidに変更したもの。外観ができあがっておらず、ヒンジの形状は未定。画面の回転なども行えない状態だったが、コンセプトを象徴する利用イメージは確認できた。試作機に搭載されているOSは、Android 2.2だった。

 試作機は、3.7インチ、864×480ドットの液晶ディスプレイを2つ搭載。横向きの状態で上下に並べられており、上画面をアプリ、下画面をキーボードといった使い分けが可能。下画面とタッチパネルを利用し、キーボードで文字入力中でも手書きの文字をスムーズに認識する機能が用意されているほか、画像閲覧では下画面をサムネイル一覧に、上画面を画像の拡大表示に使うことも可能。ブラウザでは、2つの画面をひとつの画面として表示させることもできる。

 なお、当初はOSにSymbianを搭載し公開されたが、今後はAndroid端末として開発が継続される見込み。

試作の2画面のAndroid端末(右)。左はCEATECで公開されたSymbian版下画面全部がキーボード表示に
なぞると手書き文字認識画面に移行文字が認識された
こちらは動画へのリンクがついた解説書のデータ上画面で動画の再生が開始された
画像の表示例ブラウザは上下をつなげて表示できる

 同社のブースではこのほか、WACをサポートし動作するAndroid端末としてREGZA Phoneが展示されている。また、センシング技術やデュアルマイクによるノイズキャンセル機能などの紹介も行われている。

WAC準拠のアプリを動作させるデモ。ネットを介した連携も容易にできる
防水端末をアピールセンシング技術を用いたアプリも紹介。介護用など幅広く応用できるという
デュアルマイクを用いた音声技術も紹介会場にはフォーミュラ・ニッポンのマシンも。写真の端末はピットとの連絡に使われている

 



(太田 亮三)

2011/2/17 10:41