【Mobile World Congress 2011】
置くだけでスマートフォンを充電できるPOWRMAT

　米POWERMATは、置くだけでスマートフォンが充電できる非接触給電システムを展示していた。

POWRMATの非接触給電システム

　POWERMATの非接触給電システムは、専用の給電マットに電源をつなぐことで、そのマットの上に置いた対応機器に電力が供給されるというもの。スマートフォンの背面カバーやケースを、POWERMAT対応の「レシーバー」に交換し、そのスマートフォンを専用マットの上に置くと充電できるようになる。

　「レシーバー」となる背面カバーやケースは、マットから電力を受け取り、スマートフォンに電力を供給するというもの。たとえばiPhone用のケースの場合、iPhoneの外側にレシーバーをかぶせるようになっていて、厚さも一般的な保護ケースと大差がなかった。ただしDockコネクタに接続するため、下端は少し大きめに設計されていた。GALAXY Sの場合、標準の背面カバーの代わりに付け替えるものになっているが、上端のmicroUSBコネクタにつなぐ部分は、少しだけ出っ張りができるデザインになっている。

GALAXY S用のレシーバー	GALAXY S用レシーバーの上端

　標準的な「1X Mat」は1台の機器にしか給電できないが、2台や3台に対応したマットも用意されている。また、バッテリーを内蔵し、電源のないところでもPOWERMAT経由でほかの機器に電力を供給できる製品も展示されていた。

　これらの製品はすでに商品化済みで、米国などで販売されている。レシーバーはiPhoneやBlackBerry、HTC EVOやDROID X、ニンテンドーDSに対応するものが商品化されている。ただし、いずれも日本では販売されておらず、法規制の問題で輸入時の利用にも注意が必要だ。

1X Matのスペック	3台の同時給電に対応する3X Matと各種レシーバー
バッテリー内蔵で2台まで給電できる2X Portable Mat	2X Portable Matは折りたたみが可能