【Mobile World Congress 2012】
モトローラブース、「RAZR」や腕時計型周辺機器など


モトローラブース

 米モトローラ・モビリティ(Motolora Mobility)は、今回の「Mobile World Congress 2012」の期間中に発表した製品はないものの、そのブースでは、日本でもCDMA版がauから発売される「RAZR」や、海外では珍しい防水防塵の「DEFY MINI」といった最新モデルが展示されている。

 「MOTOROLA RAZR」は、薄いデザインで大ヒットしたフィーチャーフォン(従来型の携帯電話)シリーズ「RAZR」の名前を冠した初のスマートフォン。薄さ7.1mmの薄型ボディながら、ケブラー繊維を使うなど、頑丈さもセールスポイントとしている。auからはCDMA版が3月より発売されるが、海外ではW-CDMAモデルとして展開している。位置情報などをトリガーとする自動機能「Smart Action」、インターネット経由でパソコン内のファイルにアクセスする「MotoCast」といったモトローラの最新機能に対応しているのも特徴となっている。

 ブースでは端末の展示とは別に、RAZRを使い、Smart ActionやMotoCast、さらに専用アダプタを使うことでHDMI出力でパソコンのようなブラウザ画面を表示させられる「WebTop」といったモトローラ独自の機能を試せるコーナーも用意されていた。

RAZRモトローラ独自の機能・サービスの体験コーナー
DEFY MINI

 防水防塵仕様の「MOTOROLA DEFY MINI」は、ブースの隅にケース内で水をかけたり木くずや硬化を当てたりできるコーナーも設けられ、防水防塵性能をアピールしていた。DEFY MINIは3.2インチとスマートフォンとしては小さめのサイズで、さらにシンプルなUIも採用することで、アジアなどのマーケットもターゲットとしている。一方でバッテリ容量は1650mAhと大きめになっているのも特徴。

DEFY MINIは、ちょっと厚めながら手に収まりのよいコンパクトさDEFY MINIは、水やほこり、ひっかき傷に強いことなどをアピールするデモも用意されている
MOTOACTV。タッチパネルディスプレイと側面に5つのボタン、前面にバックキーがある

 腕時計型の周辺機器「MOTOACTV」も展示されていた。MOTOACTVは主にランニングや自転車などのスポーツをする人のためのデバイスで、GPSやミュージックプレーヤー機能などを内蔵し、単体でも利用可能。別売りの心拍センサーを使えば、効果的な有酸素運動が可能となる心拍数の管理もできる。Bluetoothも搭載していて、スマートフォンの新着通知を表示する機能もあるほか、Wi-Fiも内蔵し、単体でワークアウトデータを管理するオンラインサービスにアクセスすることも可能となっている。

 このMOTOACTVのデモンストレーションとして、ブース内では実際にMOTOACTVを装着したアスリートがランニングとサイクリングを行なうコーナーが用意されていた。このコーナーでの成績を予想し、TwitterでつぶやくことでMOTOACTVが当たるというイベントも開催されていた。

 MOTOACTVは腕時計程度のサイズになっていて、専用のベルトで腕に装着したり、自転車のハンドルなどに固定することもできる。MOTOACTVはすでに北米では発売済み。Wi-Fiなども搭載し、単体でも使える機能を持つため、ソニーモバイル(旧ソニー・エリクソン)のLiveViewよりも価格帯は高めになっている。

MOTOACTVの実演デモコーナー。イイ体の男性がガシガシと走っている現行ラインナップからいくつかの端末が展示されていた。こちらはMOTOROLA PRO+
こちらはMOTOROLA ATRIX 2。MotoCastなどにも対応している現行ラインナップの展示コーナーでは、フィーチャーフォンやBluetoothオーディオなどの周辺機器も展示



(白根 雅彦)

2012/2/29 17:35