【Mobile World Congress 2013】

サムスン、最新の「GALAXY Note 8.0」などを展示

GALAXY Note 8.0

 サムスン電子のブースでは、「Mobile World Congress」にあわせて発表した最新モデル「GALAXY Note 8.0」などが展示されている。同社のブースは、会場内において、端末の展示としては最大級の面積を占めており、さまざまな端末やサービス、機能を試せるようになっていた。

 「GALAXY Note 8.0」は、専用スタイラス「Sペン」に対応するGALAXY Noteシリーズの最新モデル。5インチクラスの「GALAXY Note」、10インチクラスの「GALAXY Note 10.1」(日本未発売)に続く3つめのラインナップとなる。発表されたばかりの新端末だけに、ブース内には、数多くの実機が展示されていた。

 これまでのNoteシリーズと同様に、通常の指による操作に加え、「Sペン」という専用スタイラスに対応する。Sペンは、ワコムのデジタイザ技術が用いられており、通常の静電容量式タッチパネルには難しい、細いペン先での利用も可能。筆圧感知やオプションボタン操作、画面に触れずにペン先を近づけるだけで認識する機能などもある。

 「GALAXY Note 8.0」では、従来のNoteシリーズでは不可能だった、メニューキーやバックキーのSペンによるタッチ操作も可能になった。また従来同様に、Sペンを使った各種アプリや機能が搭載されている。標準のメモ機能や画面上の小さなウィンドウで利用できるメモ機能、手書き文字で操作コマンドを入力できる機能などがある。さらにブースでは、Sペンに対応するサードパーティ製のアプリも紹介されていた。

 タブレットサイズのデバイスとなった「GALAXY Note 8.0」だが、音声通話も可能となっている。発表されたスペックによると、通信機能は最大21MbpsのHSPA+に対応。1.6GHzクアッドコアのA9プロセッサーや2GBのシステムメモリを搭載する。第2四半期より欧州、韓国、北米、東南アジア、南西アジア、中東、中国、台湾、ラテンアメリカで発売される予定。

 このほかにもブースでは、さまざまな最新のスマートフォンが展示されていた。

GALAXY Camera。光学ズーム付きの16メガピクセルの裏面照射カメラを搭載する
GALAXY Cameraの背面。どうみてもデジカメ
5インチディスプレイの廉価モデルGALAXY GRAND。8メガカメラや1.2GHzデュアルコアプロセッサなど、Sシリーズにはスペック面で劣る
防水仕様のGALAXY Xcover 2。4インチディスプレイを搭載。
廉価モデルのGALAXY YOUNG。ディスプレイは3.27インチのハーフVGA
GALAXY FAME。3.5インチのハーフVGA液晶搭載
廉価版LTEモデルGALAXY EXPRESS。幅広いラインナップがサムスンの魅力でもある
Samsung Knoxの展示

 各種ソリューションも展示されている。発表されたばかりの「Samsung Knox」は、ビデオでの紹介。これは端末内にプライベート用と仕事用の2つのデータ領域を設け、システムレベルでの暗号化も施すなど、個人の端末を仕事用にも使う、いわゆるBring Your Own Device(BYOD)を支援するもの。まだ搭載端末は発表されていないが、第2四半期以降に対応端末が登場するという。

HomeSync

 「HomeSync」はGALAXYシリーズと連携するマルチメディア機器。各種データを格納するNASとして扱えるほか、これ自体をテレビにつなげ、メディアファイルの閲覧などが行える。この際の操作には、GALAXYをリモコンとして利用することが可能。HomeSyncは1TBのストレージを搭載し、インターフェイスは有線LAN、Wi-Fi、Bluetooth 4.0、USB 3.0、HDMI、光デジタル音声出力などを搭載。1.7GHzのデュアルコアプロセッサと1GBのメインメモリを内蔵している。4月に米国で発売され、その後、販売地域が拡大されていく予定。

HomeSyncの背面。さまざまなインターフェイスが搭載されている
GALAXY上の専用アプリをリモコンとして利用できる
同一LAN上のGALAXYでドキュメントやファイルを共有する「Ground Play」。書き込みがリアルタイムでほかの人に反映されるのがユニーク。音楽なども共有できる
ちょっと変わった展示も多い。こちらは血液から心筋梗塞を診断する機器。電源は別に必要だが、ポータブル仕様で、救急車などにも搭載できる。血液サンプルの遠心分離にCDドライブを応用している

白根 雅彦