【Mobile World Congress 2014】

Tizen搭載スマホも出展、“幻のドコモモデル”のベースか

 Tizen Associationのブースには、Tizenを搭載したスマートフォンのプロトタイプが2機種展示されていた。1機種はサムスン電子製、もう1機種はZTE製で、それぞれ異なるユーザーインターフェイスを採用する。

 サムスン電子製の端末は外観がGALAXYシリーズに近く、同端末でおなじみのホームボタンも搭載していた。あらかじめ設定したテーマごとにUIを切り替えられるのが特徴。ウィジェットが展開してから追加の情報が表示される「ダイナミックボックス」や「ドロップビュー」といった、Tizen独自の機能に対応する。

サムスン電子製のTizen搭載スマートフォン
フリックでウィジェットが展開するUIを備える
アプリのドロワーには、HTML5とアプリとネイティブアプリの区別なく収納される
ZTE製のTizenスマートフォン。アイコンの一部にAndroidのデザインをそのまま流用していた

 試作機とはいうものの、端末は商用機と思えるほど完成されていた。Tizen Associationの説明員によると、端末の中身はドコモが発売を見送ったものに非常に近いという。外観はもう少しGALAXY的なデザインではなかったようだ。ドコモモデルのベースと言えるのかもしれない。

 ZTEのモデルはAndroid端末の筐体をベースにしたと思われるもので、「電話帳」や「設定」などのアイコンも流用されていた。サムスン製の端末よりややレスポンスは劣っており、こちらは純粋な試作機として開発されたものとなる。

石野 純也