【Mobile World Congress Shanghai 2015】

「+d」の取り組みを海外に向けて紹介する、ドコモ加藤社長

Mobile World Congress Shanghaiの基調講演に登壇した、ドコモの加藤社長
「いつか、あたりまえになることを」というスローガンを、英語で紹介

 7月15日から開催されているMobile World Congress Shanghaiの基調講演に、ドコモの代表取締役社長 加藤薫氏が登壇。「+d」の取り組みを、海外に向けて紹介した。MWCは、世界各国の通信事業者が集まるイベント。同じ基調講演では、中国移動やTelenorなどのCEOも登壇しており、「+d」同様、異業種とのコラボレーションの事例や方針が解説された。

 加藤氏は、まずドコモのビジョンとして「いつか、あたりまえになることを」というスローガンを「イノベーションに努めるドコモの理念」と紹介(英語では「The new of today, the norm of tomorrow」)。「核となる分野は通信」としながら、上位レイヤーのサービスにも進出していることを語った。

 加藤氏は「dマーケット」の事例を挙げ、「動画、雑誌、音楽、その他生活の利便性をもたらす子どもの教育や、レストランの案内などを行っている」と語った。dマーケットは合計で1200万ユーザーを突破しており、中でも「動画のdTVはもっとも成長が早く、日本における最大のSVOD事業者になっている」と自信をのぞかせた。dマーケットの目標は、2016年3月で1500万ユーザーだという。

上位レイヤーへの取り組みとして、「dマーケット」が紹介された

 通信やdマーケットに加え、「未来を作る計画」として推進しているのが「+d」だ。加藤氏によると、「パートナーと一緒に価値を創造することを目指す」取り組みで、「決済などのドコモのプラットフォームを通じて、多くのパートナーがサービスを提供できることを目的にしている」という。

基調講演のメインテーマとなっていたのが、「+d」の取り組みだ
ラオックスとの合意内容が語られた

 その具体例として挙げたのが、7月14日に発表されたラオックスとの基本合意。「中国移動やKTのユーザーが日本で、ドコモのローミングサービスを使った場合、ラオックスで割引を受けられる」というのがその内容だ。中国で行われた基調講演だけに、来場者の関心が高そうな話題を選んだことがうかがえる。

 また、上海にも多数店舗を構えるローソンとの事例も紹介。「DCMでの割引を受けることができる」として、ポイント連携などにも言及した。続けて紹介したのが、タカラトミーと共同開発した会話ロボの「OHaNAS」。ここで加藤氏はおもむろにOHaNASを掲げ、来場者の笑いを誘った。

ローソンとの提携についても、触れられた
タカラトミーと共同開発した「OHaNAS」をおもむろに取り出した加藤社長

 このほか、「注力しているのはIoTや社会問題のソリューション、2020年」とした加藤氏は、GEとのIoT分野での提携や、医療関係者向けソリューションの「Join」、新潟市と連携した米の生産管理などの事例を続けて紹介した。

GEとの提携や、医療関係者向けソリューション、新潟市との連携事例を解説
5Gに向け、技術開発や標準化活動を行っていることを解説。ロードマップを明らかにした

 一方で、「通信技術の発展についても注力している」として、3月に導入したLTE Advancedを紹介。「富士山の頂上でも使える。これは世界記録になるのではないか」とアピールした。ドコモでは、5Gの技術開発も行っており、「標準化活動も展開している」。こうした取り組みを通じて、「他の分野と手を携えながら、共創することを目指している」として、基調講演を締めくくった。

 なお、同日にはKDDIの会長、小野寺正氏も基調講演を行っている。小野寺氏はモバイル分野におけるパーソナルデータの活用や、その前提条件となるプライバシー保護の重要性を語った。

KDDIの小野寺会長は、パーソナルデータの活用やプライバシー保護について講演した

石野 純也