【COMPUTEX TAIPEI 2014】

台湾メーカーの個性派スマホ、トリプルSIMにCA対応合体スマホも

 台湾で開催されている展示会、「COMPUTEX TAIPEI 2014」の期間中、プレスカンファレンスなどは開かれなかったが、台湾PCメーカーのAcerもスマートフォンを発表、同社のブースには新製品が並べられていた。また、6月2日にプレスカンファレンスを開催した台湾のASUSも、ブースにはプレスカンファレンスではお披露目されなかった製品を出展していた。ここでは、これらの製品の中から、特徴的なものをピックアップして紹介していく。

トリプルSIMやフロントカメラライトなど、強い特徴を打ち出すAcer

 1台に3枚のSIMカードを挿すことができる「トリプルSIM」モデルが、Acerの「Liquid E700」だ。

Acer製スマートフォンの「Liquid E700」

 会場の説明員によると、回線を切り替えながら使うことができ、複数回線で待ち受け状態になる「トリプルスタンバイ」にも対応するという。ただし、3Gで接続できるのは1回線で、残り2回線はGSMになる。「Liquid E700」は、3500mAhと大型のバッテリーを搭載しているのも特徴だ。フロントカメラにライトを搭載しており、暗い場所でも自分撮りができる。ディスプレイは5インチとなり、背面にはAcer製のスマートフォンに共通する背面ボタンの「AcerRAPID」を備える。

トリプルSIMスロットを備え、3枚のSIMカードを挿し、切り替えながら使える
フロントカメラにライトを搭載しているのも珍しい

 Acerは、このほかにもメディアテック製のオクタコアチップを採用した「Liquid X1」を発表、出展している。オクタコアチップ搭載モデルは主に中国市場で人気を博しており、Liquid X1もそのトレンドを踏襲している。カテゴリー4(下り最大150Mbps)のLTEに対応、5.7インチのディスプレイを搭載するファブレットだ。画面の一部を縮小して、片手で操作する機能も備える。

メディアテックのオクタコアプロセッサを搭載する「Liquid X1」
5.7インチとディスプレイは大型だが、画面を縮小表示する機能を搭載

 「Acer Jade」は、薄さとデザインにこだわったミッドレンジのスマートフォン。厚さは7.5mmだが、ボディがラウンドしているため手にフィットする。5インチのディスプレイを備え、カメラのスペックも13メガピクセルで、F値は1.8と撮影機能にも力が入った1台だ。

厚さわずか7.5mmのスリムなスマートフォン「Liquid Jade」

 このほか、Acerはリストバンド型のウェアラブルデバイス「Liquid Leap」を発表した。Liquid LeapはスマートフォンとBluetoothで接続するリストバンドで、活動量計のほか、音楽のコントロールなどが可能。時計も備えており、ディスプレイはタッチで操作することができる。電話やSMSを着信すると、ブルっとバイブが震えて通知する機能も備える。

腕に装着するリストバンド型のウェアラブルデバイス「Liquid Leap」。スマートフォンとはBluetooth 4.0で連携
端末はタッチで操作でき、活動量計や音楽コントローラーといった機能を呼び出せる。もちろん、スマートウォッチとして時刻の表示も行える

ASUSはキャリアアグリゲーション対応「Fonepad」を展示

 6月2日に開催されたプレスカンファレンスで、1台5役の「Transformer Book V」や、auからも発売される8インチLTE対応タブレットの「MeMO Pad 8」などを発表したASUS。同社のブースには、そのとき発表されなかった新製品も展示されていた。

 日本でも「合体スマホ」として話題を集めた「Padfone」の後継機が、「Padfone S」だ。背面にスマートフォンを挿すドックを備えたディスプレイとセットになった端末で、スマートフォンとタブレットの1台2役を実現。通信機能やカメラなどは、スマートフォン側のものを利用する。「Padfone S」は、LTE-Advancedに対応。キャリアアグリゲーションが利用でき、LTEのカテゴリー4対応で下り最大150Mbpsまでの速度を出せる。

9インチのディスプレイの背面にはドックがあり、ここにスマートフォンを挿すとタブレットになるというギミック。日本でもSIMフリー端末として発売されたシリーズだが、このモデルはLTE-Advancedに対応する

 スマートフォンやタブレットでインテルチップの採用率が高いASUSだが、「Padfone S」はクアルコム製のチップセットを搭載。「Snapdragon 801」の「MSM8974AB」で、クロック周波数は2.3GHzとなる。ディスプレイのサイズは、スマートフォンが5インチ、タブレットが9インチ。それぞれが2300mAh、4990mAhのバッテリーを内蔵する。

 同様にクアルコムチップの「MSM8926」に対応し、LTEも利用できるのが「Zenfone 5」だ。Zenfoneは1月に米国・ラスベガスで開催された「INTERNATIONAL CES 2014」で発表となったシリーズ。シンプルなデザインとリーズナブルな価格を両立させたモデルで、4〜6インチまで1インチ刻みでラインナップを展開している。

シンプルなデザインが特徴のZenfone。このシリーズは4、5、6インチと3モデル構成だが、中間サイズの「Zenfone 5」がLTEに対応した

 「COMPUTEX TAIPEI 2014」のASUSブースには、Zenfone初のLTE対応となる「Zenfone 5」が展示されていた。元々のチップはインテル製だったが、このLTE対応版ではクアルコムになっている。2GBのメモリを搭載するなど、3G版よりスペックも上がった。

連続撮影を行う「Turbo Burst」や、撮ったあとに時間を巻き戻せる「Time Rewind」といった機能を備えるなど、カメラ機能にもこだわった

(石野 純也)