【WIRELESS JAPAN 2009】
MCF、「モバイルプロジェクト・アワード2009」授賞式


 東京ビッグサイトで開催されている「WIRELESS JAPAN 2009」では、モバイル・コンテンツ・フォーラムが主催する「モバイルプロジェクト・アワード2009」の表彰式が開催された。

 「モバイルプロジェクト・アワード」は、モバイルビジネスの発展に寄与した個人やプロジェクトを表彰するもので、「モバイルプラットフォーム部門」「モバイルソリューション部門」「モバイルハードウェア部門」「モバイルコンテンツ部門」の4つの部門で審査が行われた。受賞プロジェクトは7月10日に発表されており、22日に開催された表彰式では受賞プロジェクトの各代表者がコメントを述べたほか、審査員会からも審査の過程や総評が発表された。

「モバイルプロジェクト・アワード2009」受賞者

 数多くのサービス、プロジェクトが提供されているモバイルコンテンツ部門の審査については、モバイル・コンテンツ・フォーラム 常任理事の岸原孝昌氏が「さまざまなコンテンツが提供されている現在、審査会でも『そんなのがあったの?』という意見が出ることもある。連携、広告、ビジネスモデルの開拓、啓発、エコといったキーワードで選出した」と審査の様子を紹介し、最優秀賞のウェザーニューズ「ゲリラ雷雨防衛隊」については、「インフラをつくり、ビジネスモデルにまで昇華した」と評した。

 また、モバイルプラットフォーム部門では、優秀賞のうちの一つであるNTTドコモ「iコンシェル」について、審査委員でジャーナリストの神尾寿氏が「10年でマスとして進化してきたiモードが、iコンシェルでコンテンツデリバリーの在り方を変えようとしている。満場一致ではなかったが、今後の発展に期待して受賞が決まった」と語り、多数の契約者を保有するドコモの動きの変化に、業界としても注目している様子を語った。

 モバイルソリューション部門では、審査委員でケータイジャーナリストの石野純也氏が、最優秀賞の日本マクドナルド・TheJV「おサイフケータイ及び携帯アプリを活用した顧客リレーションシップマーケティング」について、「26%と言われるおサイフケータイの利用率を喚起する意味でも重要なプロジェクトで、大きなポテンシャルを秘めたソリューション」と語り、大規模なサービス展開につながるスケールの大きな取り組みを評した。

 また、モバイルハードウェア部門では、最優秀賞のソフトバンクモバイル「iPhone 3G」、優秀賞のウィルコム「HONEY BEE」はいずれも満場一致で受賞が決まったことも明らかにされた。

 授賞式では賞状などの授与に際して各代表者から喜びのコメントが述べられたほか、授賞式終了後も参加者らが名刺交換や意見交換を行うなど、積極的に交流する様子が見られた。

 



(太田 亮三)

2009/7/22/ 21:33