【WIRELESS JAPAN 2009】
ノキアシーメンス、2010年商用化のLTE基地局を紹介


ノキア・シーメンス・ネットワークスのブース

 「WIRELESS JAPAN 2009」のノキア・シーメンス・ネットワークスのブースでは、NTTドコモが2010年に導入を予定しているLTEについて、基地局ソリューションのデモ展示を行っている。

 同社はLTE対応の小型化された基地局を2年前より提供しており、すでにドコモのネットワークに導入されている。これらは現行のW-CDMAも運用できるシステムで、ソフトウェアの変更のみでLTEに対応が可能。ブースでは基地局装置が展示されているほか、端末同士のデモも実施。端末搭載のカメラで撮影している映像を、もう1台の端末でリアルタイムに視聴するというもので、遅延が非常に少なく、なおかつ高速な通信が行えるLTEの特徴がアピールされている。

 同社のブースではこのほか、電波実験用のボックスが展示されている。大型の電子レンジを思わせるこの装置は、庫内から外に電波が漏れないよう特殊な加工が施された設備で、屋外で使用が認められていない電波の実験が庫内で行えるというもの。ブースではFeliCaなどに使われるタイプのアンテナが庫内に設置され、実験の様子を垣間見ることができる。

右のカメラで撮影した映像を、LTEネットワークを経由し左の端末で視聴するデモ。遅延の少ないLTEの特徴を体験できる小型化されているLTE対応の基地局設備
電波実験用のボックス。当然ながらドアを開けてもらうことはできないが、中の様子は分かる

 

(太田 亮三)

2009/7/23/ 20:40