【WIRELESS JAPAN 2011】
ドコモ、複数の周波数に対応した電力増幅器を展示


 ドコモブースの一角には「小型マルチバンド電力増幅器」が展示されている。

 これは、世界各国で異なる携帯電話用周波数に対応した電力増幅器で、従来は1つの周波数につき1つの増幅器が用意され、携帯電話には複数の増幅器が搭載されていた。

 ドコモの「小型マルチバンド電力増幅器」を使うことで、入力信号の約1000倍まで増幅した信号が出力される。これまでも同社では、マルチバンド電力増幅器の開発に取り組んできたが、今回は700MHz~2.5GHzの範囲で9種類の帯域をサポートし、GSM、W-CDMA、LTEの各方式で利用できる。

 ルネサス エレクトロニクスと協力して開発されたチップとのことだが、完成後は、ルネサス製ベースバンドチップを採用しない端末でも利用できるよう、技術を提供する方針とのこと。

 



(関口 聖)

2011/5/25 19:13