【WIRELESS JAPAN 2011】
NFCやFeliCaなど、トッパンやIIJが非接触IC技術の展示


 「WIRELESS JAPAN 2011」では、NFCやおサイフケータイなどの非接触IC技術を使った展示も多数行われていた。

 トッパン・フォームズのブースでは、NFC搭載の携帯電話やスマートフォンが登場する近い将来を想定した、さまざまなソリューションが展示されていた。ブース内では、ウィアー・エンジニアリングがNFCとワインの連携デモを行っていた。

 個人として何百本ものワインを所有する愛好家は少なからずいるという。今回のデモでは、NFC搭載のスマートフォンを利用して個人でもワインを気軽に管理できるアプリが紹介された。価格や評価、ワイン情報などを登録して、オリジナルのワインデータベースが作れる。また、この仕組みを応用してNFCを利用した在庫管理システムなども構築できるという。

 インターネットイニシアティブ(IIJ)のブースでは、トリニティがおサイフケータイに対応し、通信機能を搭載した販促ツール「POCKETTA」を展示していた。

 「POCKETTA」は、FeliCaのリーダーライダー機能を搭載した販促ツールで、ポイントサービスが気軽に導入できるソリューションとなる。IIJがMVNOとして展開する通信サービス(FOMA網)を利用し、サーバー側でポイントを管理する仕組み。現在、フリーペーパー「ぱど」のポイントサービスなどとして導入実績があるという。

 今回ブースでは、これまで端末1台ごとに通信費用が発生していたが、今回の展示ではモバイルWi-Fiルーターを利用して複数台の端末を導入できる環境が紹介されていた。

 このほかIIJのブースでは、モバイルクリエイトが業務無線型のVoIP端末を展示していた。IIJのデータ通信端末を装着し、タクシーやトラックのMCAより安価に業務無線環境を構築する。また、無線免許資格も不要で、MCAの乗り換え需要を想定したものという。


 




(津田 啓夢)

2011/5/27 21:12