【WIRELESS JAPAN 2011】
スカイツリーに実装、携帯マルチメディア放送アンテナ展示


 電気興業のブースでは、東京スカイツリーに設置されているマルチメディア放送用アンテナなどが展示されていた。

 2010年9月、総務省において、マルチメディア放送(mmbi)が携帯端末向けマルチメディア放送のインフラ事業(受託事業者)への参入が認められた。受託事業者認定までの間は、さまざまな形で参入に名乗りを上げた企業がアピール合戦を繰り広げており、昨年のWIRELESS JAPAN 2010では、スマートフォンを利用したデモなども公開されていた。しかし、今回の展示会ではmmbiの展示はなく、NTTドコモのブース内でも進捗などが明らかにされていない状況であった。

 こうした中で電気興業のブースでは、マルチメディア放送関連の展示として、東京スカイツリーに設置されているループ型のアンテナが公開されていた。ブースに展示されていたアンテナは、mmbiの子会社で放送用基地局設備を担うジャパン・モバイルキャスティングに供給したものという。

 このほかブースでは、景観に配慮した街灯型の携帯電話用アンテナなども参考展示されていた。一見すると街灯の形をしており、上部には実際にライトも搭載しているが、ポール部分にアンテナが組み込まれている。800~960MHzおよび1710~2500MHzの周波数に対応する。住宅地や公園、アーケードなどへの設置が想定されている。


 




(津田 啓夢)

2011/5/27 21:45