インタビュー

気になるスマートフォン関連グッズ

古くなったiPhoneを再利用する、子ども向けおもちゃ「UBOOLY」

 アメリカの玩具メーカー ウーブリーは、スマートフォンと連携して遊べる子ども向けのぬいぐるみ「UBOOLY(ウーブリー)」を国内で発売した。ソフトバンクBBが運営するSoftBank SELECTIONのラインナップとしても展開しており、SoftBank SELECTION取扱店およびオンラインショップでも販売される。カラーはピンク、オレンジ、グリーンの3色。価格は3480円。

 「UBOOLY」はアプリと連動して遊ぶおもちゃのぬいぐるみ。専用アプリをインストールしたiPhoneやAndroidスマートフォンを同製品の中にセットして遊ぶ。話をしたり、クイズを出してもらったり、アプリを通じてぬいぐるみとコミュニケーションできる。言語は英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、日本語の6カ国語に対応している。

 「UBOOLY」を開発しているウーブリー社は米国コロラド州にオフィスを構える。「知性を持ったモバイルアプリをおもちゃに取り込みたい」という思いで起業し、昨年「UBOOLY」を発売した。子供たちの心と体によい刺激を与え、末永く楽しめるおもちゃを開発することが同社の目的だという。

 そんなウーブリー社の調査によると、米国の子供たちはたったの7日間で新しいおもちゃへの興味を失うという。一方、同社が手掛ける「UBOOLY」は平均して36日間遊ばれていると誇る。36日間が長いか、短いかと考えると微妙なところだが、子供とおもちゃの間に会話などのコミュニケーションがあることや、アプリによってコンテンツを追加できる、といった視点でみると息の長い遊び道具であると想像ができる。

 これまで北米、欧州、豪州などで販売をしており“知育玩具”として人気だという。日本のスマートフォン市場は言うまでもなく成長しているが、海のむこうからやってきたスマートトイ「UBOOLY」は日本の子供たちの人気者になれるだろうか。スマートフォンのコアユーザーとなる、親世代からの支持によっても明暗が分かれそうだ。

子供たちの想像力を掻き立て、愛されるおもちゃを

米ウーブリー社CEOのカーリー・グロッギー氏

 今回、日本でのお披露目を終えたばかりで来日中のウーブリー社 カーリー・グロッギーCEOへ単独インタビューを行った。

――先日のカンファレンス以降、日本国内での手応えはどうですか?

 まだ初期段階ですが、フィードバックはとても良いです。

――編集部でも試してみたのですが、5インチクラスのスマートフォンはサイズが合わないみたいです(笑)。iPhoneだとピッタリみたいですけど、どうなのでしょうか?

 現在のところiPhoneユーザーが約8割を占めています。スマートフォンの市場全体で見ても、アメリカでは小さめなサイズが人気なんです。でも日本や韓国などアジア地域では大きいサイズのAndroid端末が人気のようですね。今後は、端末もアプリの中身もAndroid対応に力を入れていくつもりです。

 iPad miniなど7インチタブレット向けの「Jumbo Ubooly」を近日発売予定なのですが、iPhoneとiPad miniの中間(5インチ)くらいのサイズのものが必要だと感じています。端末によって画面サイズやセンサーの位置が違うなど、Androidへの対応は大変ですが、それはどのベンダーも努力している部分だと思います。

――キャラクターは国によって好みが分かれそうですが、各国とも同じキャラクターで勝負するのですか?

 まず、ぬいぐるみのデザインですが、子供たちに好まれる“ふわふわでコロンしたタマゴ型に耳が付いている”というものを採用しています。これは各国すべて共通です。子供たちの想像力は無限で、「鳥のモンスターだ」という子もいれば「北極熊が変身したんだ」という子もいます。そういったユニークな発想を掻き立てるよう、ある動物に限定せず、わざと曖昧なキャラクターにしています。“なんだかよく分からないけど愛らしい”という点がポイントです。ただ、ちょっとだけ女の子好みの見た目ではあるので、男の子好みのキャラクターも検討しているところです。

 見た目のデザインのほかに、コンテンツの中身ですが、会話の内容は各国の好みに合わせてローカライズし、フィードバックを受けて何度もブラッシュアップしています。

――家庭内での利用をイメージすると、スマートフォンはお父さんやお母さんの所有物で、子供はずっと「UBOOLY」と遊んでいたいけれど、お父さんは仕事行かなきゃいけない、などのシーンが多々あるのでは?

 子供に対しては「UBOOLYもお休みしなくちゃいけない」ということをきちんと教え、時間制限を設けて遊んでもらうのが一番です。あとは、親がもう使わなくなった古いスマートフォンをおさがりにUBOOLY用として使っているご家庭も多いです。携帯電話会社にとってそれがいいことかどうかは分かりませんが、物を大切にすることでもあるし、エコにもつながるので推進したいと思っています。

――なるほど。古い端末の意外な活用方法ですね。ところで日本では「ゆるキャラ」が人気なのですが、ご存じですか?

 はい、アメリカにもそういったキャラクターは存在します。「UBOOLY」で培った技術をそのような別のキャラクター向けにソリューション提供するビジネスも、将来的には考えています。

――最後に、今後の課題について教えてください。

 まずは「UBOOLY」ブランド構築です。そしてユーザーや、マーケットでの認知度を上げること。アプリやゲームの開発者が立ち上げた会社ということもあり、フィードバックを受けてからの対応は他の玩具メーカーよりスピーディですし、ユーザーやショップの声を反映しやすいのが強みです。より長く楽しんでいただけるよう改良を続けています。先日のカンファレンスでは“平均で36日間”とお伝えしましたが、来年度中に90日〜1年に伸ばすことを目標にしています。もっともっとおもしろさを追求していくので楽しんでいただきたいです。

――カーリーさん、サンキューベリマッチ!

(川崎 絵美)