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「Android P」法人向け機能の特徴とは

 Androidの次のバージョンで、現在開発中の「Android P」には複数の法人向け機能が搭載される。グーグルの公式ブログでいくつかの機能が紹介されている。

青いブリーフケースのバッジ

 業務用プロファイルで利用するアプリには、青色のブリーフケースのバッジが付く。アプリランチャーに業務用途のアプリ専用のタブが用意され、すぐアクセスできるという。一方で、スマートフォンが常にユーザーの手元にあるデバイスということに配慮して、ワークモードのON/OFFができるという。OFFにすると業務用プロファイルのアプリや通知、データ通信が無効になる。

 Android Pでは、1つのアプリで、ユーザーの個人アカウントと業務アカウントの両方を切り替えられるようになる。既にグーグルのアプリ「Google Tasks」同様の機能がサポートされているほか、近日中にGoogleの他のアプリでも対応する。

アカウントの切り替え

 このほか、新機能として、複数のユーザーが1つのデバイスを共有するといった利用スタイルのサポートが挙げられている。たとえばシフト勤務を採用する企業では、ある時間帯に働いたスタッフが、次の時間帯を担当するスタッフへ引き継ぎする際、1つのデバイスをそのまま使い回せるようにする。引き継ぎ時にはアカウントをサインアウトし、次のスタッフがログインするという形になる。

キオスクモード

 「キオスクモード」と呼ばれる機能も用意される。アプリをロックして表示することで、決済を受け付けるデバイス、デジタルサイン用デバイス、情報キオスクなど、1つのAndroidデバイスを、特定の用途で活用できるようにする。設定メニューなどへのアクセスを防いだり通知や電源などの操作を無効にしながら、必要なアプリは利用できるようにする。

 セキュリティ面では、管理者が、スタッフの個人用プロファイルと業務用プロファイルに対して、異なるPINとタイムアウトルールを要求する機能が提供される。また社内リソースへアクセスしていいデバイスかどうか識別するためのキーと証明書を活用するAPIも用意される。