ドコモの「ケータイ安全教室」、受講者は約175万人に


 NTTドコモは、「ケータイ安全教室」の実施状況をまとめたレポートを発表した。開催回数や受講者数、教材の内容などが紹介されている。

 同社では携帯電話の使用方法やマナー、モラルなどを紹介する「ケータイ安全教室」を実施している。今回発表されたレポートによれば、2004年度から行われてきたケータイ安全教室の開催数は、2004年度が14回、2005年度が約670回、2006年度が約1500回、2007年度が約2400回、2008年度が約4600回で、2009年度は約6000回行われる見込み。

 受講者数も毎年増加しており、今年度は初めて年間100万人を超え、約120万人に達すると見られている。なお、2009年6月末までの累計を見ると、開催数は約1万500回、受講者数は約175万人にのぼっている。

 「ケータイ安全教室」では、受講者の年齢層にあわせた内容となっているが、2008年度は小学生向けが25%、中学生向けが24%、高校生向けが14%、教員向けが8%、保護者・特別支援学校向けが29%となった。

 教材は毎年4月に改訂されており、2009年度版の教材は、4月から志向された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」を踏まえ、フィルタリングサービスの必要性などが紹介されている。また、プロフなどでのトラブル事例も収録あれている。映像教材も用意されており、全国の小中学校へ順次、届けているという。

 また今年4月からは、振り込め詐欺への対策などを教えるシニア向けのケータイ安全教室も実施されている。これらの動きにあわせ、北海道では同社支社と道庁、道警が協定を結び、振り込め詐欺対策などに取り組むこととなっている。

(関口 聖)

2009/7/13 18:54