イー・モバイル、大量通信ユーザーの速度制限を10月開始


 イー・モバイルは、大量の通信を長時間にわたって利用しているユーザーの帯域制御対策を10月1日から正式運用する。

 イー・モバイルは、「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」に基づいて、長時間にわたって大量の通信を行うユーザーへの帯域制御対策を検証してきた。5月1日からはじまった検証は7月17日に終了し、10月1日から正式運用が開始される。

 帯域制御の対象となるのは、イー・モバイルのすべてのデータ通信サービス。前々月のイー・モバイルの利用において、1カ月で300GB以上の通信を行ったユーザーとなる。対象となったユーザーは、通信速度は抑えられるが切断はされない。

 ユーザーはオンラインサポートサービス「MY EMOBILE」において、1カ月間のデータ通信料を確認できる。「MY EMOBILE」上で25億1658万2400パケット以上のユーザーが該当する。

 なお、イー・モバイルでは300GBに相当するデータ通信量の目安として、4分間の楽曲(約4MB)を1カ月7万5000曲、1日あたり2500曲以上ダウンロードした場合のデータ量と案内している。

 同社広報部によれば、帯域制御の対象となるユーザーは全体の0.01%程度で、多くのユーザーには影響がないとしている。6月時点でのイー・モバイルの契約数は約167万人となっている。

MVNOも帯域制御の対象に

 なお、データ通信の帯域制御対策は、イー・モバイルの卸売り回線を利用するMVNO各社も対象となる。ソフトバンクモバイルは、データ通信サービス「データ定額プラン」において、イー・モバイルの卸売り回線を利用している。17日付けで「データ通信プラン」のパケット通信サービスについても帯域制御の対象になるとアナウンスしている。

 



(津田 啓夢)

2009/7/17 16:15