「らくらくホン」に不具合、海外ローミングで誤課金


 NTTドコモは、富士通製のFOMA端末「らくらくホン ベーシックII」(F-07A)において、国際ローミング関連の不具合を明らかにした。21日より、通信経由で端末ソフトウェアを修正できるソフトウェア更新の提供を開始した。

 今回明らかにされた不具合は、本来国際ローミング非対応の「らくらくホン ベーシックII」において、海外で通信できてしまうというもの。通常のローミング対応端末と同様に、電話の発着信、iモードメールの送受信などが利用できる状態となっていた。最新ソフトウェアを適用することで、国際ローミング非対応になる。

 なお、「らくらくホン ベーシックII」を使って、海外で利用した通信料についても課金されている状態だった。NTTドコモでは、海外での利用分については利用相当額に年利14.6%をのせて返金処理する。該当ユーザーは約300人で、ドコモの返金総額は合計20万円、いずれも5月末までの集計値となる。

 更新作業に要する時間は約11分、更新は電池をフル充電した状態で実行する。更新中は通話やメールを含む携帯電話の操作は行えない。更新にかかるパケット通信料は無料となる。

 



(津田 啓夢)

2009/7/21 15:17