NECエレとルネサス、経営統合の契約は8月末までに


 NECエレクトロニクス、ルネサス テクノロジ、NEC、日立製作所、三菱電機は、NECエレクトロニクスとルネサスの2社について、両社が保有する資産調査の遅れにより、7月末を目処に行う予定だった経営統合の契約を8月末までに延期すると発表した。

 NEC系列のNECエレクトロニクスと日立・三菱の子会社であるルネサスは、携帯電話向けチップセットなど半導体事業を展開してきたが、4月27日、経営統合に向けて協議を開始した。当初は、7月末を目処に契約を締結する予定だったが、合弁する2社の生産拠点や販売拠点が数多くあり、それらを含めた両社の資産価値を調べるデューデリジェンスに時間がかかっており、調査期間が1カ月弱延びることになった。これにともない、契約締結の時期も延期し、8月末までに行う方針となった。

 2010年4月1日に経営統合が行われる予定とされているが、NECエレクトロニクスでは「契約締結は8月末となっても、経営統合のスケジュール自体に変更はない」としている。



(関口 聖)

2009/7/28 11:29