携帯・PHS各社、垣根を越えた「災害用伝言板検索」導入へ


 電気通信事業者協会(TCA)、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルは、事業者間をまたがって利用できる「災害用伝言板横断検索機能」を開発し、2009年度末を目処にサービスを提供すると発表した。

 「災害用伝言板」は、大規模な災害が発生した際に、被災者の安否確認などが行えるよう用意されるサービス。固定電話では「171」に電話する「災害用伝言ダイヤル171」が用意され、安否情報の登録・確認など各事業者の機能が統一されているが、携帯電話・PHS向けの「災害用伝言板」は、事業者ごとに異なるサービスとして提供されている。そのため、「被災地にいる家族・友人の携帯電話がドコモかauか」といったことがわからなければ、各社の災害用伝言板を順番に検索していかなければならない。

 総務省主催の「重要通信の高度化の在り方に関する研究会」では、災害用伝言板の横断検索を実現するよう提言されたとのことで、今回、携帯・PHS事業者が協力して、横断検索できる機能を開発し、導入することになった。

 



(関口 聖)

2009/7/29 15:36