日本HP、プリペイド型データ通信機能搭載のノートPC


Elitebook 2530p

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、日本通信のサポートを受けて、3G通信モジュールとSIMカードを組み込んだモバイルノートPCを「HP Mobile Broadbandモデル」として、9月上旬より発売する。当初は法人向け製品が対象だが、将来的には個人向け製品への対応も検討する。

 「HP Mobile Broadbandモデル」は、NTTドコモのFOMAネットワークと全国約1万5000カ所の公衆無線LANアクセスポイントの利用が可能。ユーザーは、初回に携帯電話による本人認証と専用回線を使ったクレジットカード情報の登録手続きを済ませることで、サービス利用が可能になる。

 通信料金は従量制で、3G網利用時が1分10円、無線LANアクセスポイントは1日300円。料金支払いはプリペイド方式で、製品には初回利用分として1000円分がチャージ済み。追加チャージの決済にはクレジットカードを使用し、チャージ額は1000/2000 /3000/4000/5000円または1万円の中から選択できる。

 日本HPでは、法人向けのノートPC「Elitebook 2530p」などで「HP Mobile Broadbandモデル」を9月上旬から販売する考え。具体的な料金は未定だが、参考値として通常モデル(17万8500円)と比べて、5000円から 1万円程度高くなると見込んでいる。

 なお、「HP Mobile Broadbandモデル」のSIMカードはSIMロックのない状態で提供されるため、利用者が契約済みのSIMカードに差し替えることで、海外を含めた複数の通信キャリアの利用も視野に入れる。日本HPではまた、次世代通信サービスやマルチキャリア対応も進めたい考えだ。

 



(村松健至)

2009/8/5 19:49