ウィルコム社長交替、新社長は久保田幸雄氏


久保田氏

 ウィルコムは、8月26日付けで同社の代表取締役社長に久保田幸雄氏が就任すると発表した。

 久保田氏は、元ソニー・エリクソンの代表取締役社長で、2009年6月よりウィルコムに入社、アドバイザリーというポジションに就いていた。社長就任は8月26日に開催される臨時株主総会および取締役会で決定する予定。

 ウィルコムでは、異例ともいえるタイミングでの社長交替について、「通信業界の競争が激化する中で、ウィルコムは10月にXGPという新事業を開始する。事業構造大きく変わる中で、ウィルコムとして飛躍するために、より強固な経営判断が必要になる」と説明。経営体制強化のための刷新であるとした。

 なお、新体制となっても、現行のサービスおよび10月にサービスインを控えているXGPなど、ロードマップについては大きな変更はないとしている。

 さらに、現ウィルコム取締役で、カーライルジャパン共同代表の安達保氏は、代表権のない取締役会長に就任する。現・代表取締役会長の木下龍一氏には、取締役相談役のポストが用意される。

 現・代表取締役社長である喜久川政樹氏は、代表権のない取締役副会長に就任する。喜久川氏は2006年10月に社長に就き、当時社長だった八剱洋一郎氏も代表権の無い副会長に就いた。喜久川体制では、執行役員からウィルコムの発表会でもお馴染みの土橋匡氏と近義起氏などが取締役となったが、2009年6月の人事において、土橋氏と近氏は取締役の任を解かれ、執行役員副社長になっている。

 



(津田 啓夢)

2009/8/21 15:33