ドコモの留守電で不具合、応答メッセージが初期設定状態に


 NTTドコモは、システムの不具合により、留守番電話サービスで設定項目の一部が初期状態に戻ってしまう事象が発生したことを明らかにした。

 今回明らかにされた事象は、留守番電話サービスにおいてユーザーが設定した項目が初期化されたというもの。対象となるのは4月12日時点でドコモの携帯電話と留守番電話サービスを契約していた西日本地域(関西支社、中国支社、四国支社、九州支社)のユーザー。ただし、具体的な対象人数は明らかにされていない。

 初期状態に戻る事象は、4パターンある。ユーザーが応答メッセージを肉声などに設定していると、初期化されてシステム音声による応答メッセージになるというものや、「不在案内」をONにして、その旨を伝える応答メッセージが流れるようにしていたにもかかわらず、初期化により留守番電話サービスへ接続されるようになっていた。

 また、「発信者番号案内」をONにして、伝言メッセージとともにかけてきた相手の電話番号を読み上げる設定にしていても、伝言メッセージのみ読み上げる。テレビ電話用の留守番電話「AV留守番電話」で自作映像の応答メッセージにしていても、初期化され、システム映像の応答メッセージになっていた。

 これらの事象は、ユーザー自身の手で再設定されるまで初期設定のままになる。ドコモでは、対象ユーザーに対しメッセージRで通知するとともに、4月21日~10月31日までに留守番電話の設定状況の確認や設定変更をしていると、2010年1月請求分(2009年12月利用分)の請求金額において、留守番電話設定に関する通信料を返金する。

 

(関口 聖)

2009/9/11 15:47