NECエレとルネサスの統合、基本契約を締結


 NECエレクトロニクス、ルネサス テクノロジ、NEC、日立製作所、三菱電機の5社は、NECエレとルネサスの事業をまとめる統合基本契約を締結した。関係当局の認可と株主総会の承認を得ることが条件とされ、2010年4月1日に両社の事業を統合する。

 NEC系列のNECエレクトロニクスと、日立・三菱の子会社であるルネサスは、どちらも携帯電話向けチップセットなど半導体事業を展開してきた。4月27日に、世界市場での競争力向上などを目的として統合すると発表していたが、資産価値の算定に時間がかかり、当初より1カ月ほど遅れ、今回統合基本契約が締結された。

 統合後は、NECエレクトロニクスが存続会社となり、新会社名は「ルネサス エレクトロニクス」になる予定。新会社の会長には、NECエレクトロニクス代表取締役社長の山口純史氏が、社長にはルネサス代表取締役社長の赤尾 泰氏が就任する。統合までに第三者割当増資が実施される予定で、約1220億円を調達する。統合および第三者割当増資後の株式保有比率は、NECが33.42%、日立が30.73%、三菱が25.14%となり、NECが筆頭株主となる。

 



(関口 聖)

2009/9/16 15:56