KDDI、携帯とテレビを連携させる新プラットフォームを開発


 KDDIとKDDI研究所は、固定・移動・放送を融合させる“FMBC(Fixed Mobile & Broadcasting Convergence)”の一環として、携帯電話とテレビを連携させる「ケータイ×TV連携、FMBCスマートプラットフォーム」を開発した。10月に開催される展示会「CEATEC JAPAN 2009」で紹介する。

 今回発表された「ケータイ×TV連携、FMBCスマートプラットフォーム」は、携帯電話とテレビの連携により、従来よりも多様な映像視聴スタイルを実現するというもの。「メディア横断おすすめ視聴」「テレビダイジェスト視聴」「ファミリーコンテンツおすすめ視聴」「ケータイ・TV連携ニュース視聴」と4つの機能が主な特徴とされている。

 「メディア横断おすすめ視聴」は、ユーザーの趣味・趣向にあわせたコンテンツを紹介したり、番組を自動録画したりするというもの。KDDI研究所が開発した「映像コンテンツ中の重要シーン自動検出技術」を使って、テレビ放送のほか、ビデオ・オン・デマンドやインターネット上の映像コンテンツなどから、ユーザーが好みそうなコンテンツを選び出す。

 「テレビダイジェスト視聴」は、番組中の字幕と静止画面を紙芝居のように表示する技術を使い、短時間でニュースやドラマの内容を紹介する。朝のニュース番組であれば5分程度で内容を確認できる。

 「ファミリーコンテンツおすすめ視聴」は、家族や友人といったグループにおける好みを分析する技術などを用いて、自動的に家族の好みを集約し、リビングルームで映像を見ているとお勧めの映像コンテンツを紹介してくれるというもの。テレビ画面では、家族全員に嗜好にあわせた番組関連情報が表示され、家族1人1人の携帯電話に対してはそれぞれの好みにあわせた番組情報が表示される。

 「ケータイ・TV連携ニュース視聴」は、家庭で録画した映像の中から、携帯電話で見たニュースに該当する映像を見つけ出してテレビで楽しめるというもの。通勤・通学など外出時に携帯電話でチェックしたニュースを、帰宅後、映像で確認できる。

 

(関口 聖)

2009/9/29 17:53