9月の携帯・PHS契約数、auがソフトバンクに迫る


 電気通信事業者協会(TCA)は、2009年9月末時点の携帯電話・PHSの契約数を公表した。携帯電話の契約数における各社の純増数は、ソフトバンクモバイルが10万8000件(8月は11万5100件)、KDDIが10万2300件(8月は7万7800件)、イー・モバイルが8万8200件(8月は6万1100件)、NTTドコモが6万6000件(8月は11万2900件)。

 KDDIは純増が10万件台を回復し、1位のソフトバンクに迫った。KDDIは「指定通話定額」が好調で、9月末で140万契約を突破している。ドコモは、2年契約の割引サービス「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」が初めて満期を迎えたことで解約が増加し、純増数が伸び悩んだ。

 2009年度は4半期ごとに契約数が公開されることになっているUQコミュニケーションズについては、初めてTCAから契約数が発表され、9月末で2万1700件であることが明らかにされた。

 各社が明らかにしたMNPの利用件数(転出・転入を差し引きしたもの)は、ソフトバンクがプラス2万1500件、KDDIがプラス1万9600件、イー・モバイルがマイナス200件、ドコモがマイナス4万1000件となっている。

 第3世代方式の純増数は、ドコモが28万8000件、ソフトバンクが22万9100件、KDDIが10万6800件、3Gのみのイー・モバイルは全体の契約数と同じ8万8200件となっている。インターネット接続サービスでは、EZwebが7万8600件、Yahoo!ケータイが5万6600件の純増。EMnetは200件、iモードは9200件の純減となっている。

 通信モジュールサービスでは、ソフトバンクが1万8600件、ドコモが1万6300件、KDDIが1万4500件でそれぞれ純増となっている。

 PHSはウィルコムのみで、4万2300件の純減。PHSの累計契約者数は443万4900件となっている。

 

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ66,00055,186,500
KDDI102,30031,232,700
ソフトバンク108,00021,316,900
イー・モバイル88,2001,897,700
総計364,500109,633,800

【第3世代携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ288,00051,258,400
au106,80030,949,000
ソフトバンク229,10020,237,700
イー・モバイル88,2001,897,700
総計712,100104,342,800

【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】
事業者純増数累計
iモード-920048,669,700
EZweb78,60026,509,600
Yahoo!ケータイ56,60016,770,400
EMnet-20058,000
総計125,70092,007,700

【PHS:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
ウィルコム-42,3004,434,900
総計-42,3004,434,900

【BWA:加入者数】
事業者純増数累計
UQコミュニケーションズ21,70021,700

 



(太田 亮三)

2009/10/7 17:39