総務省、携帯向けマルチメディア放送の技術的条件を公表


 総務省は、2011年のサービス開始を予定している「携帯端末向けマルチメディア放送」について、技術方式や置局条件などの詳細を公表した。

 今回公表されたのは、「携帯端末向けマルチメディア放送」に関連して、意見募集を経て情報通信審議会から一部答申を受けた技術条件に関する内容。5者から提案を受けている3方式について、技術方式や置局条件がまとめられており、総務省では今後技術基準の整備を行っていく。

 「携帯端末向けマルチメディア放送」は、地上アナログテレビ放送が終了した後の空き周波数を利用して提供が検討されている、携帯端末向けの放送。“次世代ワンセグ”などとしてさまざまなサービスが検討されており、サービス要素として、多チャンネルや専門チャンネル、データ放送、ダウンロード対応、地域情報・災害情報への対応、通信と連携したサービスの実現といった内容がイメージされている。

 技術方式では、VHF-High帯でISDB-TmmとMediaFLO、VHF-Low帯でISDB-T SBの3方式が提案されており、いずれも要求条件に対応できるとされている。3方式ともに映像フォーマットについては符号化方式のみを規定しており、最大解像度720×480ドット、最大30fps、音声は入力音声チャンネルが最大5.1チャンネルなどとなっている。

 このほか、詳細な技術条件やガードバンド、周波数配置など、採用する技術方式ごとに検討すべき条件が明らかにされている。

 



(太田 亮三)

2009/10/16 19:24