12Mカメラに超解像デジタルズーム「EXILIMケータイ CA003」


ターコイズグリーン
マゼンタピンク

 「EXILIMケータイ CA003」は、12.2メガのカメラを搭載し、画質の劣化を抑えた「超解像デジタルズーム」に対応したカシオ計算機製のCDMA 1X WIN端末。回転2軸ヒンジを採用する。10月下旬に発売される予定で、端末想定価格は5万円台後半になる見込み。

 デザインテーマは、「優美な、上品な」といった意味を持つ「GRACEFUL」。カメラがあるバッテリー側のボディは、継ぎ目を配したデザインですっきり感を演出しており、従来よりもカメラらしく見える印象。会場の説明員は、冗談まじりに「カシオらしくない高級感を目指した」と語っていた。メインターゲットは20~30代の女性で、女性が手にした際に上品そうに見えるデザインを意識したという。

 さらに、カシオのデジタルカメラブランド「EXILIM」の名を冠した携帯電話では初めて、人気キャラクター「アデリーペンギン」がプリセットされる。待受画面上でアデリーペンギンの80パターン以上のイベントが楽しめる。最高約350匹のペンギンが登場するパターンもあるという。

カメラ

 端末の最大の特徴は、バッテリー側ボディに配されたカメラだ。1217万画素のCMOSセンサーを搭載し、オートフォーカスや手ぶれ補正機能、顔を認識してピントを合わせる機能などが利用できる。カメラのレンズは広角寄りのもので、35mmネガフィルムカメラ換算で28mmmレンズとなる。最大ISO3200までのマニュアル感度設定にも対応する。画像処理プロセッサーとして「EXILIMエンジン for mobile」を搭載する。

 また、12.2メガで撮影した場合に、約3倍のデジタルズームを実現した「超解像デジタルズーム」を新搭載する。デジタルズームは、画像を拡大することになるため、そのままではどうしても拡大画像がぼやけてしまう。このため、最大サイズの撮影ではズームできない携帯電話も多い。「超解像デジタルズーム」では、エッジを際立たせることで、デジタルズームでも従来よりきれいなズーム画像を実現しているという。

 なお、12.2メガで撮影した画像をVGAサイズにオートリサイズし、その画像をさらに超解像デジタルズームで3倍に拡大することで、20倍ズーム(画像はVGAサイズ)と同等の撮影が可能になるとしている。

 さらに、1秒間に20枚(1600×1200ドットの2メガサイズ)の写真が撮影できる「高速連写」機能も利用できる。撮影した写真はすぐにプレビュー表示され、うまく撮影できた1枚を選んで保存したり、撮影した20枚を全て保存することも可能。2メガサイズで秒間20枚という設定は固定されているため、撮影サイズや撮影枚数は変更できない。また、最大1秒前の写真が保存可能な「パスト連写」も用意されている。これらの写真は、高速連写した写真の連続再生できる「クイックフォトビューアー」で確認できる。

 カメラ機能ではこのほか、EXILIMのデジタルカメラに搭載されている「ダイナミックフォト」機能が用意されている。同機能は動きのある合成写真が作成できるというもので、EXILIMケータイではさらに、画像が動くデコレーションメール素材にできる。画像はGIFアニメーションに変換され、3段階のサイズが選べる。会場で実際にデモをしてもらったが、デコレーションメールの表現の幅が広がる印象だ。

 メモリカードは最大16GBのmicroSDHCカードに対応する。

そのほかの機能

 ディスプレイは約3.3インチ、480×854ドット(VisualフルワイドVGA)、最大約26万色表示の有機ELを搭載。データフォルダは約500MB(BREW共用)。文字入力はATOK for auとなる。なお、カメラ周辺のリングは、撮影中だけでなく、通話中などにも点灯するようになった。

 GPSやおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信やBluetooth、グローバルパスポートCDMAに対応。フルブラウザやPCドキュメントビューアー、着うたフルプラス、LISMO Music Video Bookやじぶん銀行なども利用できる。

 待受時間は約280時間で、通話時間は約240分。大きさは約110×50×17.4(最厚部部20mm)mmで、重さは約135g。ボディカラーは、ターコイズグリーン、マゼンタピンク、シャンパンゴールド、ダークパープル。

シャンパンゴールドダークパープル
最大サイズの4000×3000ドットで撮影した画像サンプル。リンク先の画像は無加工秒間20枚の高速連写で撮影した画像サンプル。リンク先の画像は無加工

 



(津田 啓夢)

2009/10/19 11:14