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KDDI小野寺社長、幅広いラインナップと新プランをアピール


 KDDIは19日、2008年秋〜2009年春にかけて発売する新機種と、新サービス、新料金プランを紹介する新商品発表会を開催した。

指定通話定額140万人、ダブル定額スーパーライト120万人

小野寺社長(左)と、「ガンガンメール」広告キャラの土屋アンナ

 まず壇上に立ったのは、代表取締役社長兼会長の小野寺正氏だ。「一歩先行くau」という標語を掲げた同氏は8月より提供しているサービス「指定通話定額」契約数が140万件「ダブル定額スーパーライト」契約数が120万件に達したことに触れ「8月、9月の純増数アップに繋がった」と胸を張る。この点については、発表会終了後の囲み取材の際にも、これらの数値については、笑顔で「良い結果だと思っている。(予想以上だったか? という質問に対し)そうね、いや期待通りですよ(笑)」と語るなど、ユーザーから強く支持されていることを示唆した。

 一方、メールサービスについては、調査会社のデータを示した上で「携帯会社が異なると有料になる点、添付ファイルの容量によっては有料になることなど、制限があることについて不満がある」と説明し、メールをよく利用するユーザーに向けた新料金プランとして「ガンガンメール」を提供するとした。

 夏の「指定通話定額」「ダブル定額スーパーライト」に続いて、安さをウリにした料金プランを発表したことに対しては「これまでは他社にすぐ追随したとしても埋没してしまうと考え、待っていたところがあったのは事実」と語り、満を持して料金面での施策を打ち出しているとした。

「指定通話定額」「ダブル定額スーパーライト」が好調 メールへの不満に応える
「ガンガンメール」の概要 他社との比較

 

スマートフォンは時期未定

 発表会後に、報道陣からタッチパネルケータイについて尋ねられると「タッチパネルは今回シャープ製端末などでかなり改善された。ただし、文字入力については使いやすい、使いづらいと(ユーザーの)意見が分かれるところだろう。その一方で操作性の標準化には取り組みたい」としたほか、iPhoneのインパクトについては「今夏、ある程度の台数が出たと認識しているが、1億という日本市場ではまだ占有率は少ない。スマートフォンの伸びについては海外の通信事業者とも話をしたが、国によって事情が大いに異なる。テンキーでの文字入力が広がった日本ではどうなるか」とした。

小野寺氏は、多岐にわたってコメント

 スマートフォンについては検討していることを認めたものの、リリース時期については明言を避けた。なお、スマートフォンの動向に対しては、プレゼン終了後の質疑応答で、サービス・プロダクト企画本部長の増田和彦氏が「一般コンシューマにとって、どれだけ使いこなせるのか。法人ニーズとして注目すべきだが、今回のような機種を充実させることになった。auの魅力をアップさせることが、1つ大きな狙いになる」と述べ、開発計画はあるものの、時期などは未定とコメントしていた。

 携帯電話の販売数が下落傾向にある中での端末・サービス開発については「どのような市場であれば機能向上が続いていけば、ある程度需要は落ち込む。その中でも我々は新しいものを開発しなければいけない」と語り、今後も積極的な姿勢で取り組むという。ただ、景気が低迷する中での需要掘り起こしは難しい面があるとしており、「デザインだけ、イノベーティブだけではダメ。シニア層や子供向けは開拓しきれていないため、使い勝手が良い機種をリリースして開拓したい」とした。

 今回の新機種が秋冬モデルだけではなく来春モデルも含んでいたことについては、「正直やってみないとわからない。今回はとにかく出してみた。ただし、商戦期というもので考えると、春商戦は確実に存在するが、冬商戦というものが本当にあるのか」と説明。試行錯誤を行いながらも、最も重要な商戦期である来春を見据えた活動を行っていくとした。

 新規受付が終了した「au BOX」では、使い勝手などの面で今後も向上させる余地があるとして、次期バージョンを検討していることを明らかにした。

 このほか政権交代の影響についてもコメントを求められた小野寺氏は「自民党政権時代に行われた通信政策、競争政策を振り返り、評価して欲しい。政権が代わったからこそ評価できるのではないか」としたほか、NTT再編を先送りすると原口総務大臣が発言したという点については「その発言の後、さまざまな意見が出ており、現在もそう考えておられるとは思っていない。ただし、NTTは、ユニバーサルサービスとして年間180億円得ているにも関わらず、そのネットワークを今後どうするのか、一切明言していない。言葉は悪いが“やらずぶったくり”だ」と述べ、NGNの導入を目指す一方で、旧来のネットワークの維持管理方針を示さないNTTを強く非難した。

高橋氏、新機種の特徴を紹介

KDDIの高橋氏

 今回の新機種については、取締役執行役員常務 コンシューマ商品統括本部長の高橋 誠氏から紹介が行われた。同氏は、各商品に触れるたび「これはこだわった商品」と述べ、各機種の特徴を紹介した。

 今回のラインナップは、「選べる高画質カメラ」「映像」「選べるスリム&コンパクト」「エルダー・ジュニア」」「法人・データ通信端末」と5つに分類して紹介された。春モデルでは、他社に比べてやや物足りなかったカメラ機能を充実させ、依然として根強いニーズがあるスリムな携帯電話では防水仕様もサポート。シニア・子供向けでの端末を増やすなど、全方位的な顔ぶれの商品群となっている。

 高橋氏は、携帯電話のカメラに対して画質の良さを求めるのはユーザーの基本的なニーズであるとしたほか、「映像については、有料・無料コンテンツを用意し、トータルでコンセプトとして提供したい。端末のスリムさという要素については、手のフィット感は重要視されており、薄型重視の声も年々増えている」などと各商品を紹介した。

 また質疑応答の際には、具体的な端末価格は明らかにされなかったものの、高いもので5万円台、安い機種では3万円台になる見込みという。

 会見後、あらためてラインナップについて尋ねたところ、高橋氏は「今回はきっちりセグメントを分けて商品を用意した。KCP+があったからこそ、ここまでのラインナップにできた」と語っていた。

カメラへのニーズに応えて、800万画素、1200万画素カメラの機種をラインナップ 10月30日には7機種発売

 



(関口 聖)

2009/10/19 16:37


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