Symbian、EPLでカーネルと開発キットをリリース


 Symbian Foundationは、Eclipse Public License(EPL)でのマイクロカーネル(EKA2)と、開発キットを公開した。カーネルの公開は予定より9カ月早く行われたことになるという。

 Symbian Foundationは、携帯機器向けソフトウェア「Symbian OS」をベースとしたソフトウェアプラットフォームを統合し、オープンソースとして提供することを目指す非営利団体。もともとSymbianは、PDA用OSをベースに携帯電話などで利用されるようになっていたが、2008年6月にSymbian Foundationの設立が発表、2009年2月にノキアによるSymbian社買収後に同団体が設立された。オープンソースとして公開されれば、ライセンス料を支払うことなく、携帯電話に必要な各種機能が実装できることになる。

 当初より、オープンソースのライセンス条件「Eclipse Public License」として各種機能が公開される方針となっており、これまでに134個のパッケージのうち、16個がオープンソースとして発表されてきた。そして今回、ソフトウェアプラットフォームの中核となるマイクロカーネルと開発キットもEPL下で公開された。

 開発キットには、カーネルや補完パッケージ、ARMコンパイラー・ツールチェーン(20名未満の企業は無料)などが含まれている。

 



(関口 聖)

2009/10/22 19:17