KDDI、携帯対応のペーパーレスFAXサービス開始


 KDDIは、パソコンや携帯電話でFAXが閲覧できるSOHOや中小企業向けサービス「ペーパーレスFAXサービス」の提供を開始した。

 「ペーパーレスFAXサービス」は、「050」で始まるFAX番号を使用して、インターネット経由で電子化されたFAXデータが受信できるASP型のサービス。ペーパーレスFAX番号に届いたFAXは、データ化してサーバーに保存され、利用者はWebメールの要領で保存されたデータを閲覧できる。

 当初はパソコンのみの対応となるが、2009年12月に携帯電話にも対応する予定。au端末だけでなく、CHTML対応機種であれば他キャリアの携帯電話でも閲覧可能になる見込み。FAXが届くと携帯電話宛にURLの記載されたメールが通知され、記載のURLにアクセスすることでFAXデータが閲覧ができる。

 また、留守番電話機能が利用可能。ペーパーレスFAX番号に電話が着信した場合、サーバーに音声メッセージも保存できる。オプションとなるが、サーバーには迷惑メールフィルタリング機能なども用意される。

 届いたFAXデータは、最大10個のメールアドレス宛に自動転送可能。FAX送信機能も用意されており、WordやExcel、Power PointといったファイルをパソコンからFAX送信できる。

 サービスの利用料は月額997.5円で、ユニバーサル利用料として別途月額8.4円がかかる。また、初期費用として1契約あたり1050円、迷惑メールフィルタを利用する場合は1契約あたり月額210円かかる。

 FAXデータが保存されるサーバーの容量は100MB(A4サイズ600枚分)で、100MB追加毎に月額525円かかる。FAX受信は無料となり、ペーパーレスFAX番号および050番号で始まるKDDIのIP電話宛FAX送信についても無料となる。ただし、通常のFAX送信の場合は1枚あたり15.75円かかる。

 

(津田 啓夢)

2009/10/26 15:38