「ANA楽パック」の利用者数が50万人に。ケータイ版サイトも開設


楽天ANAトラベルオンラインの宮川社長

 楽天ANAトラベルオンライン株式会社は9日、旅行予約サイト「楽天トラベル」で提供する全日本空輸(ANA)航空券や宿泊施設などを一括予約できるダイナミックパッケージ「ANA楽パック」の現況に加え、モバイル版サイト「ケータイ版ANA楽パック」の開始に関する説明会を開催した。

 楽天ANAトラベルオンラインは、全日本空輸(ANA)と楽天が共同出資する企業。2006年10月24日に開始した「ANA楽パック」では、国内ANA900便と全国の宿泊施設最大2万軒を自由に組み合わせて、一括予約が可能。2008年7月には全国3000店舗のレンタカーを含めた一括検索・予約機能を追加している。また、旅行代金の1%分を「楽天スーパーポイント」として付与するほか、ANAマイレージの取得にも対応する。

 「ANA楽パック」では従来、PCからの利用にのみ対応していたが、11月9日に「ケータイ版ANA楽パック」を開設。これにより、楽天会員および非会員を含め、携帯電話単独で「ANA楽パック」で提供するANA航空券や宿泊施設、レンタカーの一括検索・予約が可能になった。楽天ANAトラベルオンラインでは、パッケージツアーの検索から決済までを携帯電話単独で完結させるサービスは、今回の「ケータイ版ANA楽パック」が日本初としている。

 また、PC版で予約した内容を「ケータイ版ANA楽パック」での確認や予約取り消しにも対応する。なお、11月9日時点でNTTドコモの公式サイトに登録済みで、auとソフトバンクに関しても11月中に公式サイトとして展開される予定だ。

 楽天ANAトラベルオンラインの宮川純一郎代表取締役社長は、「ANA楽パック」の利用者数は2009年10月に50万人を突破し、7割以上は観光目的で利用していると紹介。利用者内訳に関しては、初めて楽天を訪問して「ANA楽パック」を利用する割合が6割弱と、新規利用者が順調に伸びているとした。

 売上高は非公表だが、売上実績は2008年度が前年比157%、2009年度が現時点で前年同期比72%と増加傾向にあり、宮川社長は「旅行業界全体は頭打ちの面もあるが、その中でも『ANA楽パック』の利用は確実に増えている」とコメント。宮川社長はまた、「この増加傾向を保っていけば、2010年度に売上高200億円を達成できる」と述べた。


「ケータイ版ANA楽パック」のサイト構成図サービス概要「ANA楽パック」全体の利用者内訳



(村松健至)

2009/11/9 17:06