4.0インチ・ハーフXGA液晶搭載、Wi-Fi対応の「941SH」


アジュールブルー
ホワイト

 「941SH」は、約4.0インチ、480×1024ドットのハーフXGA液晶を搭載したスライド型のシャープ製3G端末。無線LAN機能を搭載し「ケータイWi-Fi」に対応する。発売時期は2009年11月下旬。

 2008年11月に発売された「931SH」の後継モデルに位置付けられる、タッチ操作に注力した端末。ディスプレイが大型化され4.0インチとなったほか、無線LANをサポートし「ケータイWi-Fiチャンネル」のコンテンツをタッチ操作で楽しめる。横向きでは幅が1024ドットとなり、多くのパソコン向けWebサイトを横スクロールせずに表示できる。静電式のタッチパネルを搭載し、タッチ操作では、画面が振動するフィードバック機能を備えている。

 「931SH」からの進化点は、タッチ操作でも利用できる「スピンぐるメニュー」を搭載し、カメラを800万画素のCCDカメラに強化した点。フルタッチ操作を実現した931SHをベースに、細かな改善も加えられている。

 新サービスの「ケータイWi-Fi」に対応し、無線LAN経由で大容量の動画コンテンツが楽しめる「ケータイWi-Fiチャンネル」や、Webサイトへのアクセスが利用可能。シャープ独自の無線LAN専用ブラウザ「ダイレクトブラウザ」も搭載しており、「ケータイWi-Fi」を契約の有無にかかわらず、無線LAN環境ではソフトバンクモバイル網を経由せずにインターネットに接続してWebサイトを閲覧できる。ダイレクトブラウザはフルブラウザの「PCサイトブラウザ」と同等の機能を持ち、ブックマークも共有しているが、別のアプリとして搭載される。

 無線LAN機能はIEEE802.11b/gで、接続先を簡単に登録できる機能として「AOSS」「WPS」をサポート。セキュリティ機能ではWEP、WPA-PSK、WPA2-PSKが利用できる。登録した接続先は、次回以降自動的に接続できる機能も備えている。

 利用頻度や予定にあわせて自動的に内容を変えるメニュー画面「スピンぐるメニュー」を搭載しており、画面上およびテンキー部に搭載される円形の方向キーの周囲をなぞることでぐるぐると回転させてらせん状のメニューを操作できる。「スピンぐるメニュー」で表示される項目は利用頻度や、時間帯、カレンダーに登録したキーワード、イヤホンマイクの接続状況などでさまざまに変化。使い込むほどにユーザーの行動を学習していく仕組みになっている。

 押下の強さで移動速度を調整できる「ベクターパッド」を方向キーとして採用。液晶パネル内部にはリフレクトバリアコートが施されており、屋外での見やすさにも配慮されている。

 カメラは800万画素のCCDカメラを搭載。個人検出、用途別のカメラモード、自動のアルバム整理機能「おまかせアルバム」を搭載する。

 シャープのBlu-rayレコーダーとの連携機能を備えており、USB接続での転送速度はUSB 2.0に準ずる高速な転送が可能になっている。

 主な機能として、ワンセグ、おサイフケータイ、世界対応ケータイ(GSM)、下り最大7.2MbpsのHSDPA、上り最大1.4MbpsのHSUPA、PCサイトブラウザ、GPS、ウィジェット、大容量ファイル添付機能(2MB)、Bluetoothに対応する。外部メモリカードはmicroSDHCカード(最大16GB)。

 上り最大1.4MbpsのHSUPAは、当初は東京の一部エリアが対応する。

 メインディスプレイは約4.0インチ、1024×480ドット、ハーフXGA、最大26万色表示のNewモバイルASV液晶。

 連続待受時間は3Gで約350時間、GSMで約310時間。連続通話時間は3Gで約210分、GSMで約220分。ワンセグ連続視聴時間は約4時間。

 大きさは約53×119×16.6mm、重さは約130g。ボディカラーはアジュールブルー、ブラック、ホワイト、レッドの4色。

ブラックレッド

 

 



(太田 亮三)

2009/11/10 11:47