ソニー、「TransferJet」対応LSIを発売


 ソニーは、近距離でデータをやり取りできる無線通信技術「TransferJet」(トランスファージェット)に対応したLSI(集積回路)2製品を発売する。携帯機器などでの利用が想定されており、サンプル価格は1個1500円。

 「TransferJet」は、2008年1月にソニーが開発した近距離無線通信技術。データをやり取りしたい機器同士を3cm程度の距離でかざしあえば、最大560Mbpsで通信できる。これまで携帯電話をセットトップボックス、モニターなどにかざして、写真や動画を転送する、といったデモが披露されている。

 今回発売されるLSIは、ホストインターフェイスがPCI/Mini PCI(Rev2.3)の「CXD3267AGG」と、SDIO(Ver2.0)の「CXD3268AGW」の2つ。送信周波数帯は4.48GHzで、どちらも最大560Mbpsで通信できる。携帯機器などに搭載しやすくすべく、開発者向けリファレンスキット、ソフトウェア開発キット(SDK)が用意されている。大きさは「CXD3267AGG」が11×11×1mm、「CXD3268AGW」が8×5.5×0.78mm。

 今後は、これらのLSIを搭載するモバイル機器向け小型モジュールや、ノートパソコン向けPCI Express Mini Cardモジュール、USB接続用モジュールなどを提供していくという。

 



(関口 聖)

2009/11/30 17:29