ドコモ、LTE対応の光張出し基地局用無線装置を開発


 NTTドコモは、LTEに対応した光張出し基地局用無線装置(RRE)を開発した。

 光張出し基地局とは、アンテナと変復調機能などを装備した子局と、デジタル信号処理、保守監視機能などを備えた親局によって構成され、2つの局を光ファイバーで接続するタイプの基地局のこと。いわゆるアンテナ設備に相当し、複数の子局と親局を別の場所に設置できる。

 また、RREは、Remote Radio Equiopmentの略で、電波の変復調やアンテナから電波を送受信する機能などを搭載した無線装置のこと。今回されたRREは、2GHz帯のW-CDMAとLTEの基地局を共有できるもの。これにより、RREを導入したW-CDMA用光張出し基地局は、LTEの基地局装置を追加するだけで、W-CDMAエリアとLTEのサービスエリアを展開できるようになる。

 また、今回の装置は、既存のW-CDMA専用の装置と比較して、同等以下の重さ、サイズ、消費電力を実現しており、施工性の向上や運用コストの低減に期待できるとしている。


 



(津田 啓夢)

2009/12/17 18:14