クアルコムとHP、Android×Snapdragonの「Smartbook」端末開発


 米クアルコムと米HPは、米国で開催されている展示会「CES(Consumer Electronics Show) 2010」において、Android OSを採用し、1GHzのチップセット「Snapdragon」を搭載したモバイル端末を発表した。スマートフォンとパソコンの間に位置する「Smartbook」(スマートブック)というカテゴリの製品になるという。

 CES 2010で展示された端末は、Android OSをベースに、クアルコムのチップセットであるSnapdragon(QSD8250)を搭載したHP製端末。Snapdragonのチップセットには、1GHz駆動を実現したARMベースのCPU「Scorpion」が採用されている。3Gや無線LANでの接続が可能で、長時間駆動に対応する。

 米クアルコムでは、Snapdragonについて、従来よりも高性能なスマートフォンからスマートブックと呼ばれる新たなカテゴリにまで利用できるとしている。長時間駆動が可能になるため、スマートブックでは1つのバッテリーで1日使えるとしている。

 このほか、米クアルコムの全額出資子会社でMediaFLOサービスを展開するFLO TVとiPhone向け周辺機器などを手がけるmophieは、iPhoneおよびiPod touchでライブ中継が見られるようになるジャケットを発表した。

 mophieでは、「Mophie Juice Pack」と呼ばれるiPhone用ジャケットを発売している。この製品は、保護ケースとなるほか、内蔵されるバッテリーでiPhoneなどの充電が可能となっている。今回の発表は、FLO TVの携帯向けテレビ放送が見られる「Mophie Juice Pack」が登場するというもの。2010年上半期にも発売される予定。

 



(津田 啓夢)

2010/1/7 19:46