HTC、Brew Mobile Platformを採用したスマートフォン


 HTCは、クアルコムのソフトウェアプラットフォーム「Brew Mobile Platform(BMP)」を採用したスマートフォン「HTC Smart」を発表した。今春より欧州やアジアで販売される。

 「HTC Smart」は、全面タッチパネルのストレート型スマートフォン。ソフトウェアプラットフォームにBrew Mobile Platformを採用したW-CDMA(HSDPA)/GSM端末で、2.8インチ、QVGA(240×320)のタッチパネルTFT液晶ディスプレイや300万画素カメラを装備する。CPUの動作クロックは300MHzで、内蔵メモリはROM/RAMともに256MB。Bluetooth 2.0+EDR(A2DP対応)、3.5mm径イヤホンジャック、microSDHCカードスロットなどを備える。大きさは104×55×12.8mm、重さは108g。3G網での連続待受時間は最大600時間、連続通話時間は最大370分。

 クアルコムでは、携帯電話端末とコンテンツ配信システムを含めたソフトウェア技術を「BREW」と名付けて展開してきたが、2008年11月から、端末向けソフトウェアプラットフォームについては「Brew Mobile Platform」という名称に変更した。auで採用されているBREWとほぼ同じものだが、BREW 4の次バージョンに位置付けられる。ただし、Brew Mobile Platformではバージョン番号が付けられていない。

 HTC CEOのピーター・チョウ氏は、今回発表した「HTC Smart」について「簡単に使える、手頃な価格のスマートフォン」とコメント。なお、6日(米国時間)にはAT&TがAndroid端末5機種の導入を発表するとともに、Brew Mobile Platformを採用した「Quick Messaging Devices」も投入する方針を明らかにしている。AT&TおよびHTCでの採用は、BMPを導入した初の事業者、製品になるという。

 

(関口 聖)

2010/1/8 15:38