ドコモ、700~2500MHz帯で8つの周波数帯に対応するアンプを開発


 NTTドコモは、700MHzから2.5GHzまでの8つの周波数帯に対応できるマルチバンド対応電力増幅器の試作機を開発したと発表した。

 今回開発されたマルチバンド電力増幅器の試作機は、最大8つまでの周波数帯に対応できるという携帯電話向けの小型電力増幅器。1つの周波数帯のみに対応する現行のシングルバンド電力増幅器と同等の出力電力と利得を実現している。

 現在、携帯電話で複数の周波数帯に対応するためにはそれぞれの周波数帯に対応したシングルバンドの電力増幅器を複数搭載している。同装置が実用化されることで、携帯電話本体を大型化させることなく複数の周波数帯に対応でき、LTE、W-CDMA、GSMなど国内外のほぼすべての移動通信システムに対応が可能になるとしている。

 ドコモでは、複数の周波数帯に対応する電力増幅器は世界に先駆けた装置としており、2013年の実用化を目指して今後も開発を継続していく。

マルチバンド電力増幅器

 

(太田 亮三)

2010/1/8 18:26