ソフトバンク、不正契約携帯の確認ツール公開


 ソフトバンクモバイルは、不正契約や盗難された携帯電話のネットワーク利用制限において、1月28日より、Webサイト上で利用制限対象端末かどうか判別できるツールを公開する。

 ソフトバンクでは、不正契約や盗難、端末代金の未払いなどによって不正に取得された携帯電話に対して、ネットワークの利用制限措置を講じている。しかし、ネットワーク制限された端末がオークションや中古市場に流通することで、エンドユーザーが意図せず制限対象の携帯電話を購入してしまう場合などがあった。

 今回パソコンおよび携帯電話向けサイトで公開されるツールは、端末の製造番号を入力すると、利用制限の対象となっているかどうか判別できるというもの。「○△×」の3パターンで表示され、「○」は利用制限されていない端末、「△」は現在は制限されてないものの今後制限される可能性がある端末、「×」は利用制限されている端末となる。

 これに伴い、オークションサイトでは、携帯電話を出品する際に製造番号の記載が義務化される。製造番号の記載は「モバオク」と「ビッダーズ」で導入されており、2月1日から「Yahoo!オークション」「楽天オークション」「ムスビー」でも開始される。

 なお、Yahoo!オークションでは、ソフトバンクモバイルの要請を受ける形で、ソフトバンクおよびディズニー・モバイルの新機種(新品・中古を含め、発売から6カ月未満の端末)の出品が禁じられている。今回のツールが導入と同時に、この出品制限措置は解除される。

 今回のような携帯電話の不正流通を防止する取り組みは、他社事業者も導入しており、NTTドコモは、ネットワーク利用制限が開始された昨年10月1日より、「ネットワーク利用制限携帯電話確認サイト」をオープンしている。ただし、ドコモの確認サイトは、不正契約や盗難された端末の確認で、割賦代金未払いの端末は反映されない。

 



(津田 啓夢)

2010/1/15 16:07