海外定額データ通信端末のレンタルサービス「グローバルデータ」


 インターコミュニケーションズは、海外渡航者向けの定額データ通信サービス「グローバルデータ」の提供を1月19日より開始した。

 「グローバルデータ」は、海外の通信事業者が提供している定額データ通信サービスをインターコミュニケーションズがロット契約し、海外出張や海外旅行者に対してデータ通信端末をレンタルするサービス。1日1680円で最大90日間レンタルできる。

 サービス開始時には、米国(AT&T)、中国(China Mobile)、香港(Three)、韓国(KT)、台湾(Far EasTone)、インド(Vodafone India)、タイ(True Move)、マレーシア(Digi)、英国(Vodafone)、ドイツ(T-Mobile)、フランス(Orange)、日本(イー・モバイル)の12の国や地域で提供される。なお、国をまたいで利用するローミングには非対応。データ通信速度は事業者によって、下り最大236Kbps~18.4Mbpsと幅がある。

 データ通信端末はUSB接続型のモデルで、Windowsパソコンと一部のMac OSもサポートしている。パソコンに接続すると自動的に接続ソフト(英語)がインストールされる。貸出時に日本語のマニュアルなどが提供される。

 レンタル料の支払いは、個人の場合はクレジットカート払い、法人の場合は請求書による後払いにも対応する。端末の受け渡しは、出発日前日渡しや、空港での受け渡しが可能。

 なお、従量課金型のサービスとなるが、ボーダフォンの通信網を利用して、世界132カ国で利用できる端末などもラインナップしている。インターコミュニケーションズによれば、利用者の7割は法人で、定額サービスの導入に向けた試験サービスでは、個人ユーザーの利用が高まったという。

 同社では春までに、インドネシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、イタリア、カナダなど、日本人海外渡航者の多い国を中心に提供国を拡大していく方針だ。

 

(津田 啓夢)

2010/1/19 13:13