KDDI湯浅氏、「この春、auは学生を応援します!」


 KDDIは、20日、学生向けキャンペーン「ガンガン学割」など、同社の春商戦向け営業施策について発表会を開催した。プレゼンテーションには、KDDIの執行役員 コンシューマ営業統括本部長の湯浅英雄氏が登壇し、KDDIがもっとも注力するという春の戦いへの意気込みを語った。

 湯浅氏によれば、携帯電話の純増数はかつて、ボーナス時期など複数の商戦期に連動する形だったものの、ここ数年は春に最大の山場を迎えているという。とくに、学生層の新規契約数が顕著な伸びを見せる春ことから、auでは2010年の春商戦に向けたさまざまな取り組みを展開する方針だ。

 KDDIでは、春商戦に向けて学生を中心とした商品およびサービス展開を図る。料金面では、2009年8月のガンガントーク(指定通話定額)、11月のガンガンメールに続く第3弾として、「ガンガン学割」キャンペーンを発表。キャンペーンは、学生が「プランEシンプル」と「誰でも割」を組み合わせて契約すると、最大3年間、毎月の基本料金が月額360円になるというもの。さらに、学生だけでなく家族についても月額390円(新規契約のみ)になる。湯浅氏は、「業界で初めて学割(ガク割)を導入したauの新たな施策」とアピールした。

 春商戦に向けた端末は、昨年、冬春商戦向けモデルとしてすでに発表されている。湯浅氏は、7色のカラーラインナップで、防水、おサイフケータイ、ワンセグ、5メガカメラ搭載というシャープ製「SH005」を紹介したほか、学生に人気の高い高画素カメラ搭載モデルとして、「SH006」「CA003」「S001」などのラインナップも披露された。

 KDDIは、2000年11月に学生向け割引サービス「ガク割」を導入した。湯浅氏は、10年前のガク割以降、学生向けに目立った施策を行ってこなかったことを打ち明け、「今後も学生といえばauと言われるように展開したい」と抱負を述べた。このほか、「最近、auが元気がないという話が出るが、これをまず改善しよう、商品自体のauらしさを出そうと考えた。昨年の夏モデルでは、ソーラーや電子書籍のbiblio、Sportioなど、auの夏モデルは少しとんがり過ぎじゃないの? などと言われた。でもそれがauらしさでもある」などと語った。

 発表会では、タッチ&トライコーナーなども設置されており、春商戦向けモデルが展示された。


 



(津田 啓夢)

2010/1/20 15:25