ブラザー、価格を下げた電子ペーパー端末「SV-70」


 ブラザー販売は、電子ペーパー端末の新製品として、従来版よりも価格を下げた「ブラザードキュメントビューワ SV-70」を2月20日に発売する。オープンプライスだが、店頭価格は10万円前後になる見込み。同社直販サイトでは9万9980で販売される。

 「SV-70」は、9.7型の電子ペーパーを搭載した端末。同社では昨年、電子ペーパー端末「SV-100B」を発売しているが、ディスプレイ解像度やボディサイズ、バッテリー駆動時間はほぼ同等ながら、Bluetooth機能や、ACアダプタ、microSDカードといった一部付属品を省いたモデルが「SV-70」となる。なお、microSDカードが同梱されないため、「SV-70」には約100MBのメモリが内蔵される。microSDカードを追加購入すれば、さらに多くのデータを扱える。

 ディスプレイは、9.7型、1200×825ドット(150dpi)、4階調グレースケールの反射型電子ペーパー。電源ボタンを押してから使用可能になるまで5秒以内、表示切り替えは1秒以内。USBポート(バスパワー対応)やmicroSDカードスロットを備える。パスワードでロックできる機能が用意されている。WordやPDFなどのデータは、専用ドライバーソフト経由で「SV-70」へ転送できる。保存されたドキュメントは、同梱ソフトの「SV-Manager」で管理できる。ブラザー製複合機のうち、「スキャン to USB(メディア)」という機能を備えている機種であれば、紙資料をスキャンすると同時に「SV-70」へ転送できる。

 大きさは約237×247×15.5mm、重さは約600g。対応OSはWindows XP/Vista/7。装置寿命は、37万ページ表示か、5年間。専用リチウムイオン電池で約83時間駆動する

 同社では、従来版の「SV-100B」がサービスマニュアルなど業務用途で導入されている事例もあることから、今後も併売する。「SV-70」はビジネスパーソン向け端末という位置づけで、個人でも購入でき、今後は家電量販店での販売も検討していく。

 



(関口 聖)

2010/1/20 16:42