シャープ、中国向けにソーラーケータイ投入


ソーラーパネル搭載の「SOLAR HYBRID SH6230C」

 シャープは、ソーラーパネルを搭載した携帯電話を中国市場で2月上旬に発売すると発表した。メモリ液晶を搭載した端末もあわせて発売する。

 今回発表されたのは、ソーラーパネルを搭載したGSM方式の携帯電話「SOLAR HYBRID SH6230C」。2.9インチのディスプレイ、5メガピクセルのオートフォーカス対応カメラなどを搭載する。ボディカラーはBlueとWhiteの2色。価格帯は3400元(4万5000円)程度になる見込み。

 一方のメモリ液晶搭載モデルは、UV(紫外線)センサー搭載の「SH6228C」とUVセンサー非搭載の「SH6220C」の2モデルが投入される。いずれも通信方式はGSMで、5メガピクセルのオートフォーカス対応カメラを搭載する。ボディカラーはSH6228CがPinkとWhite、SH6220CがPinkとBlack。価格帯はそれぞれ3400元(4万5000円)程度、3300元(4万3500円)程度になる見込み。

 メモリ液晶搭載モデルについては、美人時計とタイアップしたオリジナルコンテンツが期間限定で配信される。また、同社では、現地でのコンテンツサービスの提供を本格化。日本で人気の「恋空」などのコミックや、メモリ液晶向けの情報配信(ニュース、天気予報、星占い)も手がけていく。

 シャープは2008年に中国市場に参入。2008年度には6機種発売し、2009年度には10機種にラインナップを拡充した。2010年度については、さらにラインナップを2倍に拡充するとしている。

今矢明彦氏

 同社パーソナルソリューション事業推進本部 本部長の今矢明彦氏は、「参入当初はハイエンド端末でスタートし、現在は1000元台のモデルも提供している。中国においては今後、富裕層の拡大が見込めるため、最先端・高品質をウリに商品戦略、営業戦略、ブランド戦略の3つの戦略を一体にしてシェアの向上を狙う」と語る。

 中国以外の海外市場での取り組みについては、「北米向けにはスマートフォンを供給している。その他の地域でもテストマーケティングを行うなど、積極的に展開していきたい」(同氏)としている。

UV(紫外線)センサーも備えるメモリ液晶搭載モデル「SH6228C」メモリ液晶搭載(UVセンサー非搭載)の「SH6220C」
シャープの中国向け新機種。左からソーラーパネル搭載のSH6230C(Blue、White)と、メモリ液晶搭載のSH6220C(Pink、Black)、SH6228C(Pink、White)

 



(湯野 康隆)

2010/1/27 15:04