KDDIとあいおい損保、携帯ユーザー向け保険サービス提供へ


 KDDIとあいおい損害保険は、携帯電話ユーザーをターゲットにした損害保険会社の共同設立に合意したと発表した。関係当局の許認可などを前提に、準備会社が2月にも設立される予定。2011年度上半期の営業開始を目指す。

 両社は、「モバイルを主体とする顧客・マーケット志向の新たな損害保険会社」を設立するとしており、提供される損害保険をau携帯電話のコンテンツの一環としてラインナップする。これにより、モバイルコンテンツと損害保険を組み合わせたものや、サービスの利用シーンに応じた保険の付加を実現できるとしており、ユーザーにおいては、「必要な時に、必要な補償に、その場で加入でき、万が一の時は即座に、万全な保険サービスを受けられる」としている。

 保険事業の展開に必要なサービス体制はあいおい損保が支援することで、早期の事業立ち上げと効率的な業務展開を図る。

 準備会社として2月に設立されるのは、「モバイル損保設立準備株式会社」。取締役社長には住野彰氏が就任する。資本金は3億円で、出資比率はあいおい損保が66.6%、KDDIが33.4%。

 なおKDDIは、異業種との取り組みとして、三菱東京UFJ銀行と共同で「じぶん銀行」を共同設立し、金融機関としてのサービスを携帯電話サービスに融合させ提供している。今回の保険サービスの提供については、あいおい損保のインフラやノウハウを活用して、携帯電話サービスに「“安心”を提供できれば」(KDDI広報部)としている。

 

(太田 亮三)

2010/1/29 17:03