「Symbian OS」のオープンソース化が完了


 Symbian Foundationは、携帯端末向けプラットフォーム「Symbian OS」のソースコードのオープンソース化が完了したことを発表した。

 Symbian OSは、携帯電話やスマートフォンなどに採用されている携帯端末向けプラットフォーム。オープンソース化の完了により、Symbioan OSの108のパッケージからなるソースコードが無料でダウンロードできるようになる。アプリケーション開発のための開発キット(SDK)や、モバイル機器開発のキット(PDK)もダウンロード可能。これらの開発キットは、2010年第1四半期に機能確定する予定の最新バージョンもサポートされている。

 2008年、ノキアは英Symbianの全株式を取得し、買収を完了させた。NTTドコモ、ノキア、ソニー・エリクソン、モトローラの4社は、S60、UIQ、MOAP(S)といったSymbian OSベースの各社のプラットフォーム資産を統合し、2009年より非営利組織「Symbian Foundation」として、加盟各社にSymbian OSのオープンソース化を進めてきた。

 なお、Symbian Foundationの理事会には、AT&T、富士通、LGエレクトロニクス、サムスン電子、ST マイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツ、ボーダフォン、クアルコム・イノベーション・センターらも参画している。

 



(津田 啓夢)

2010/2/5 13:18