ファミリーマート、携帯に情報配信できるデジタルサイネージ


 ファミリーマートは、2010年5月より、都内20店舗でデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、オリジナルコンテンツを配信する。デジタルサイネージにはFeliCaリーダーライター機能が用意され、携帯電話向けクーポンなどが入手できる。

 今回設置されるのは、店外向けの46インチ液晶ディスプレイと、店内向けの40インチ液晶ディスプレイ。ブイシンクが開発したファミリーマート専用機とのことで、通常のデジタルサイネージ用ディスプレイの明るさと比べ、3倍以上の明るさとなり、太陽光が当たっていても見やすい。

デジタルサイネージ設置イメージ

 ファミリーマートでは、産経新聞社とデジタルサイネージ事業で提携し、ニュースを中心としたオリジナルコンテンツが流される。このコンテンツは、産経新聞編集局と放送作家の高瀬真尚氏(めざましテレビなどを担当)が代表を務めるズノーが制作する。緊急性の高いニュースがある場合は、最新情報を提供する。

 FeliCaのリーダーライターも搭載し、おサイフケータイ対応の携帯電話向けの販促に利用できる。たとえばポイントサービスやクーポン発行、企画サイトへの誘導などが想定されている。デジタルサイネージの通信回線は、NTTドコモのFOMA網を利用する。

 今回のデジタルサイネージ設定は、実証実験という位置付けで行われ、23区内を中心とした店舗への導入が検討されている。実験期間は5カ月間になる見通しで、期間中に広告の収益性や販促効果などが検証される。また、販促ツールという利用スタイルに加えて、未成年が飲酒喫煙を行わないよう呼びかけるコンテンツを流すなど、店舗周辺の地域に役立つ情報提供も行われる予定という。

 



(関口 聖)

2010/2/10 16:32