ITU、世界の携帯ユーザーは2010年に50億人に達すると予測


 ITUは、スペインのバルセロナで開催されているMobile World Congress 2010でコメントを発表し、世界の携帯電話ユーザーが2010年に50億人に達する見込みであることを発表した。

 2009年で契約者が46億人を超えた世界の携帯市場だが、世界的な経済危機の中にあっても落ち込むことなく、2010年に50億人に到達する見込みという。これにより、世界の人口に対する普及率は70%を上回ることになる。また、モバイル・ブロードバンドの利用者人口は2010年に10億人を超える見通し。

 2010年は携帯電話でインターネットにアクセスするサービスが世界中で拡大するとし、今後5年以内には、Webアクセスの数において、モバイル環境からのアクセスがデスクトップパソコンを上回ると予測している。

 一方で、比較的単純な機能の携帯電話は、通話やSMSを利用することで発展途上国における検診や出産などの医療サービスの向上に役立つとしている。

 また、世界中でモバイルバンキングサービスが拡大しており、発展途上国においては銀行サービスを利用する手段として携帯電話がますます重要になっているとしている。

 



(太田 亮三)

2010/2/16 13:10